反ワクチン系陰謀論者がついにワクチン接種した話
陰謀論者として周囲から愛されていた知人がついにワクチンを打つという。
「ワクチンを打つと５Gに繋がる」「あれはビルゲイツと欧米の製薬メジャーの世界人口削減の陰謀だ」と真顔で言っていた人である。
出会った当初から「私はギャンブルの出目がわかる」などと吹聴していた知人は、付き合いを深めるほど、いわゆる陰謀論に毒された人間であるとわかっていく工程が見られ、第一発見者にして通報者たる登場人物が実は事件の真犯人だったという火曜サスペンス劇場のようなスリルを私に与えてくれたことを、今になっては感謝したい。
知人は、いわゆる反ワクチン的な過激な思想にまで陥ることはなく、また、何らかの特定の政治思想にかぶれた団体に与することもなかったのが幸いし、ワクチン懐疑論の洗脳から解け、ついにワクチン接種の運びとなったのである。
親しい知人の一人として、氏の新たな門出の栄光を祈ると同時に、僭越ながらお手伝いできることがその協力を惜しまない。
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今後、国内、あるいは海外のあらゆるシーンにおいてワクチン接種証明書の提示が必須になるのか、あるいはそんなことがあったっけくらいにすんなりコロナが収束するのかは医師でも予言者でもないのでわからないが、いずれにせよ一日でも早く社会生活が元通りになることを祈願するのみである。
コロナワクチン会議論者の知人がワクチン接種をするという報せを聞き、嬉しさのあまりとっさに筆を執った次第だ。
