Amazonでオリジナル商品を販売する方法を徹底ガイド
✓ もくじ
- SEO的に考えるなら販路はAmazonが大正義
- 「出品サービス」と「FBA」は別物
- 出品サービス「小口」「大口」のどちらが適しているかのチェックリスト
- 「オリジナルショップ」の解説と商品登録の方法
- 売り上げの集計周期と売上代金の振り込み
- 海外Amazonで売る方法

SEO的に考えるなら販路はAmazonが大正義
日常生活で「ほしいものがない」「こんな商品があればいいのに」と思うことがあなたにもあるはず。
私にもそんなことが日々たくさんあって、私がスマッシュヒットを飛ばした「ラーメンTシャツ」もその一つでした。
ネット上、Tシャツ専門店、外国人観光客対象の土産物屋など探して回ったのですが思い描くものがない。
自分のデザインデータを製造販売会社のデータベースに入稿して注文が入った分だけ製造販売するUniqloなどが展開するデザインオンデマンド系のサービスとは自分の考えるビジネスの構想や趣向と違うし粗利が少ないため魅力を感じない。
そういうことであれば「自分で作っちゃえ!」ということで私が写真撮影からデザインまでを起こして制作したのが弊社 World Wear 謹製「グルメトリップのラーメンTシャツ」です。
試行錯誤の上、ラーメンTシャツを作ったが、問題はそれをどこで売るかです。
ECモールはいろいろありますが、楽天は出店料が高いなど個人にはハードルが高い、BASEその他の個人向けモールは安価で出店できる反面、集客の観点からすればやや物足りない。知名度とSEO的な観点でAmazonがもっとも効果が期待できるというのが私が至った結論です。
皆さんも「ネットで買い物」といえばまず「Amazon」ですものね。
それくらいAmazonは今や我々の生活に欠かせないものになっていて、Eコマースの中では圧倒的な影響度と高い反響度を誇る絶対的な存在です。オリジナル商品を売るならまずAmazonという概念があったのでまずAmazonへの出店を決めたわけです。


「出品サービス」と「FBA」は別物
日本のAmazon.co.jpに個人でも出店できる「出品サービス」と「FBA」はサービスの立て付けが複雑で混同しがちですが全く別物です。
・「出品サービス」
→単にAmazon.co.jp上で自分の商品の販売をする(Amazon.co.jp内に自分のショップを開設できる)ことができるサービス。
「出品プラン」として「大口」「小口」契約の2種類があり、それぞれ月額料金が違います。
「大口」契約は税別月額4900円プラス販売手数料、「小口」契約は1商品販売ごとに手数料100円がかかります。※
・「FBA」
→「フルフィルメント by Amazon」の略。出品した企業の自社商品、個人ならば自分の商品をAmazonの倉庫に送って送って保管してもらい、注文が入ったらピックアップ〜梱包〜発送までをAmazonが代理で有料でやってくれるサービス。なお「FBA」の利用には「出品サービス」に加入していることが必須です。
また、その他倉庫保管手数料、長期在庫保管手数料、重量品の場合は重量品手数料などの名目でかかる費用が幾つもあります。※
※上記データは2021年8月現在のものであり、内容が変更になる可能性もありますので、サービス内容や料金などの詳細は都度下記公式サイトからご確認ください。
料金プラン、配送手数料、料金シミュレーター | Amazon出品サービスの料金
「FBA」は利用しないで「出品サービス」のみの利用も可能です。
その場合は注文が入ったら自分自身で梱包や発送などの作業をする必要があるのと自社や自宅などに在庫を置くスペースを確保する必要があります。
販売する商品の種類や特徴、ビジネスモデルや将来の展望によってどちらがいいかよく検討して判断してください。
商品数や販売予定数が少なく家事育児や仕事の合間に作業時間が確保できるという個人であればまずは「出品サービス」のみでスタートして、売り上げが増えてきたら「FBA」に加入するという手もあるかと思います。
その逆に、初めから大量の商品を販売する予定で在庫スペースの確保が難しいという大きめの企業であれば「FBA」をやってみてその後「FBA」を継続するか、「FBA」を撤退して「出品サービス」のみにするかの判断をすればいいと思います。


出品サービス「小口」「大口」のどちらが適しているかのチェックリスト
出品サービスに加入する際の「大口」「小口」契約のどちらが適しているのか、経験者の私がチェックリストを作りました。
あなたが何をどれくらい売るのかで違いますので以下のチェックリストに照らし合わせてジャッジしてみてください。
👆 「大口」契約に向く人
・アマゾンのリスティング(広告)を利用したい
・管理用アカウント含め複数アカウントでショップを運用したい
・スプレッドシートを利用して売り上げレポートをデータで取得したい
・月間250点以上の販売もしくは20万円以上の売り上げを予定(想定)している
・出品手続きを一括で済ませたい
・法人での販売(Amazonへの出店)
👆 「小口」契約に向く人
・月間250点以下の販売もしくは20万円以下の売り上げを予定(想定)している
・コスト(初期投資)をできるだけ圧縮したい
・個人での販売(Amazonへの出店)


「オリジナルショップ」の開設と商品登録の方法
あなたの売りたいものがすでにあり、Amazon.co.jpへの出店を決意したならば、まず以下から「出店サービス」の「大口」か「小口」いずれかの登録をしましょう。
Amazonに出品する | ECビジネスを始める
「出品サービス」への登録が終わったら「FBA」に登録するかどうかの検討をしてください。
「FBA」に登録すると受注から発送まで全てAmazonがやってくれるので楽ですがある程度販売数が見込めないと手数料が色々引かれるので赤字になります。
「FBA」に登録する場合は以下から登録します。
フルフィルメント by Amazon(FBA) | Amazon出品サービスの配送方法
「FBA」に登録すると「セラーセントラル」という管理画面にログインできるようになります。
商品の受発注、売り上げなども全てそこで確認できます。
FBA加入後の商品登録、Amazon倉庫への納品方法については手順がやや煩雑のため、後日改めて別記事で書こうと思います。


売り上げの集計周期と売上代金の振り込み
売り上げは2週間ごとに締め、翌々銀行営業日(Amazon側の何らかの事情や金融機関の事情などで前後する場合もあります)に振り込まれます。
商品が売れると先述の「セラーセントラル」トップ画面上部にある「合計残高」部分に売り上げ代金が入金されます。
売り上げの支払いを区切る2週間の合計金額がその「合計残高」に表示され、2週間分たまったら翌々営業日に、「出品サービス」登録時に登録した銀行口座にAmazonが手数料などを引いた額が振り込まれる仕組みです。
また、諸々の手数料などはこの「合計残高」から差し引かれます。
仮に販売したばかりで売り上げがないなどでここが「0円」もしくは手数料諸々の金額を下回る場合はマイナスが発生しますので、「出品サービス」登録時に登録したクレジットカードに請求されます。


海外Amazonで売る方法
日本のAmazon(Amazon.co.jp)でも海外への発送はできますが当然ながら購入者負担の配送料負担が高くなります。
そこで、北米(Amazon.com)やヨーロッパ、オーストラリア、インドなどの海外Amazonでも販売するという方法があります。
先項の「セラーセントラル」トップ画面は弊社 World Wear Amazon日本オフィシャルショップの画面ですが、左上の「マーケットプレイス」(地球アイコンの部分)を見ていただくと数字が「1」になっていると思います。
これは、日本Amazon(Amazon.co.jp)での「出品サービス」に加入しているので「1」(Amazonの加入マーケットプレイス=出店サービス数)と表示されているのですが、ここの「マーケットプレイスの追加」というリンクを押下すれば世界のAmazonでも販売開始できます。
ただし、この海外Amazonでのマケプレ登録が厄介で、ガイドが英語や現地語しかない、何かあった際の問い合わせ窓口がわかりづらい、解約方法が難解、日本語のできる担当者が少ないなどのネックがあります。
ですので、よほどの人的資金的リソースのある大企業以外は法人個人問わずこの海外マケプレへの登録は個人的にはあまりおすすめできません。
そもそも大企業であれば独自のECサイトと販路、リアル店舗網を構築するでしょうし、海外Amazonについては必要に応じて自社ECの補完程度に使えばいいと思います。
Amazonでのオリジナル商品販売にもメリットとデメリット、ビジネスモデルとのマッチングの有無がありますので当記事を参考にしてよく考えて、あなたの理想の方向へと進んでください。
当記事がネット販売を検討されているあなたへのご参考になれば幸いです。

