国立国会図書館が最高すぎるけどあまり教えたくない話

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✓ もくじ

  1. グーグル先生をも凌ぐ国立国会図書館とは
  2. 過去の新聞記事から図書まで幅広いアーカイブ
  3. 国立国会図書館の利用フロー
  4. 現在は入場制限発令中のため利用には注意

グーグル先生をも凌ぐ国立国会図書館とは

国立国会図書館とは東京と大阪にある国立のアーカイブ機関です。
国立国会図書館は、図書館とはいえ街にある公共の図書館とは一線を画します。

簡単に言うと、国立国会図書館をまとめて言うと以下のような特徴があります。

憲政史以降の書物という書物が収納されている
→政府行政の議事録などの文献から個人出版のような出版物であっても出版社を通して発売・出版されたものであれば絶版本であっても必ず収蔵されている。(国内に流通する出版物は必ず国立国会図書館に納本・献本する決まりがあるため)

場内での閲覧は可能だが貸し出しはできない

WEB版(公式サイト)でも一部データの閲覧が可能
→過去の文献や政府関係の議事録のうちデジタル化が済んだものの閲覧にはWEBが便利(歴史上の映像、音源、脚本などがアーカイブされている)
【国立国会図書館デジタルコレクション】https://dl.ndl.go.jp


グーグルではデジタル世界のあらゆる情報が手に入りますが、日本国内の文献探しには明らかに本邦の国立国会図書館の方に分があります。
著作物、文献、議事録、論文という物質たる書物を検索するにはやはり図書館という施設が頼りになります。デジタルとアナログを上手く補完して使うのが取材、リサーチ、研究には最適解かと思います。

館内にはマスメディア、ジャーナリスト関係者と思しき人もいれば、自由研究や自習の学生風の若い人の姿も見られ、利用者は老若男女いろいろいて利用目的もバラエティーに富んでいます。
館内での飲食がNGで静粛に利用しなければならないのは街の図書館と同じルールです。

その他ですでに触れたところ以外で街の図書館との違う点をあげるとすれば、係員が常に館内をチェックして回っているところです。アーカイブされている著作物は政府の資産なので、それを傷づけたり無断で写真撮影したりコピーをしたりしていないかを監視しているのです。

過去の新聞記事から図書まで幅広いアーカイブ

「図書館」と付くけど収蔵は図書だけではなく新聞記事のアーカイブもある。
市場に出回っている著作物一切はもちろんのこと、市場にはあまり出回っていない隠れた名著や個人出版作品まで、主に昭和以降の出版物や政府行政関係の文献、雑誌、論文、写真誌、漫画誌、主要新聞社の新聞記事のアーカイブされています。出版社を経由しない同人誌などはまだ蔵書されていないようです。

例えば戦時中の国内における経済状況や社会情勢を調べたい場合は朝日、毎日あたりの新聞社の記事を縮小版で載せた辞典が館内にアーカイブされていますのでそれを利用します。

過去、それも古い時代の経済状況や社会情勢を調べたい場合はこの新聞アーカイブを読み込めば、その時代の空気や匂いまで感じることができるのでリサーチや取材の手法としては鉄板です。
蔵書が膨大なだけに職業や目的によっていろいろな使い方があるという特徴際立つ、国立の図書館です。

国立国会図書館の利用フロー

国立国会図書館は国会の真裏にあります。
トミタウロスのブログ
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アクセス:有楽町線2番出口から徒歩2分
※関西館(大阪)は利用したことがないので東京本館のみ記載しています。


普通の図書館とは利用方法が違うところも多いので要注意です。

【国立国会図書館(東京本館)の利用方法】
利用可能時間
開館時間:9時30分~19時(土曜日は17時)
利用者登録(利用者カードの発行):9時20分~18時30分(土曜日は16時30分)
資料請求の受付:9時30分~18時(土曜日は16時)
即日複写(電子情報のプリントアウト受付)の受付:10時~18時(土曜日は16時)
後日郵送複写の受付:10時~18時30分(土曜日は16時30分)

閉館日
日曜日、国民の祝日・休日、年末年始、第3水曜日(資料整理休館日)

利用にあたっては館内での蔵書の閲覧のみで貸し出しはしていない

利用は無料

一般利用も可能(というか一般人の利用がほとんどで仕事で利用する人の方が少数派)

利用にあたり利用者登録をするか毎回免許証などの本人確認書類を提出する必要がある

私物はコインロッカー(利用料:100円)に預ける必要があり館内にスマートフォンやパソコンなどの通信機器やデジカメなどの私物は持ち込めない(ペンとノートは持ち込んでOK)

水や貴重品は持参して入館していいが透明のビニール袋に入れて入館しなければならない

館内の飲食は禁止(飲食可能な喫茶フロアがあるのでそこを利用する)

館内での撮影は禁止

コピー(印刷)はカウンターに依頼すればできる

詳細は公式サイトでご確認ください。
https://www.ndl.go.jp/jp/tokyo/time.html


利用登録をすれば利用者カードが発行され、毎回本人確認をする必要がなくなります。
トミタウロスのブログ

現在は入場制限発令中のため利用には注意

2021年7月現在は新型コロナ対策のため一日の入館人数を抽選で1000人までに制限中。
https://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2020/200601_01.html
利用にあたり抽選とは厳しいですがコロナ対策は必要なので仕方ありません。
抽選を希望する場合は上記の公式WEBサイトから申し込み、抽選で当たれば連絡が来て、希望した日に利用できるそうです。

登録利用者カードを持っている人には以下のような特例があるとのことです。
ただし、平日の9時30分から10時30分までの時間帯及び16時以降の時間帯に限り、登録利用者の方は予約なしで入館できます。
今後、新型コロナ対策など利用に関するルールが変わる可能性がありますので国立国会図書館を利用の際は事前に公式サイトなどで確認することをおすすめします。


一日でもコロナが終息し、国立国会図書館その他のイベントの通常利用ができる日常が戻りますように。
当記事があなたの何らかのお役に立てれば幸いです。

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