「今昔マップ」の凄さを皆もっと知ってほしい
✓ もくじ
今昔マップ」は埼玉大学の先生が構築したサービス
「今昔(こんじゃく)マップ」は埼玉大学教育学部人文地理学研究室谷謙二先生が立ち上げたWEBアプリ照合サービスです。
左側に過去の地図、右側に現代の地図が画面分割で表示され、今昔いずれかの地図をカーソルで動かすと片側も真くそされて軌跡を追い、現在の地図でカーソルを指しているところが昔の地図で言うとどこにあたるのかが視覚で一発でわかる優れものです。
とにかく機能が最低点のシンプルに絞られていて使いやすいの一言に尽きます。
エリアによっては幕末の地図アーカイブと現代の地図との比較もできます。
今昔マップURL:https://ktgis.net/kjmapw/index.html


「今昔マップ」の使い方
「今昔マップ」にはさまざまな機能が付いており、左上のメニュー(下記画像赤枠内)を使って機能の切り替えができます。
【左上のメニューの主な使い方】
・左画面に出す地図の時代を選択できる
・1、2、4画面表示の切り替えができる
1画面
2画面
4画面
・地図記号の説明画面表示(ポップアップ)
・共有・埋め込み用URL発行画面表示(ポップアップ)
・不透明度の変更
・重ねる地図スタイル(色別標高図、陰影起伏図、傾斜量図の表示を地図と重ねることができる)
etc…


「今昔マップ」は年代やエリアによっては使えない
残念ながら「今昔マップ」は全国を網羅していません。
カバーしているエリアでも時代によってはアーカイブがない(データベース化して連携されていない)ところもあります。
古い地図が表示されないエリアは以下のような表示になります。
都市圏のカバー率が高いですが地方でも一部の時代の今昔マップがカバーされているエリアもあります。
あなたの生まれ故郷、学生時代を過ごした場所、祖父母が住んでいた家などあなたの思い出を探してみましょう。


「今昔マップ」タイムマシーン
あの場所はこんな感じだったのか、知ってはいたけどあのあたりの昔はこうだったのね、あの建物ができる前はこんなものがあったのか、みたいな気づきや学び、ノスタルジーに浸るにも「今昔マップ」は最適のWEBサービスです。
学術研究、土地調査、引っ越し前の参考、歴史研究などにもマッチしています。
むしろ、そういう目的で埼玉大学の先生が作ったサービスなのだと思います。
最後に、今昔マップでいろんな街の歴史に触れてみましょう。
IT系イケイケ企業の集積地であり若者の街・渋谷の大正から昭和にかけてはこういう感じだったのですね。
「梨本宮邸」という表記が確認できます。皇族の邸宅があのあたりにあったのですね。
上野付近です。首都圏でも湾岸エリア、下町エリア、東京の東側は昔から栄えた街のため区画があまり変わっていませんね。さすがにこの時代、動物園はまだできていないみたいですね。
私が以前住んでいた東池袋エリア、サンシャイン池袋付近の今と昔です。
サンシャイン池袋が建つ前は「巣鴨刑務所」(戦後は「スガモプリズン」としていわゆるA級戦犯が収監されていたところ)がありました。このあたりのかつての住所は「巣鴨」だったのですね。
以前書いた池袋私的生活便利マップについては以下をご参照ください。
✏️ かつて池袋を庭にしていた俺から池袋生活便利マップを伝授する
東京を離れます。
大正14年の広島市内です。原爆が投下される前はこんな街だったのですね。
さらに西へ。
関門海峡に関門トンネルと関門橋がまだありません。昭和11年測図とのこと。
今回取り上げたエリアや時代は今昔マップで見られるアーカイブの中ではごく一部です。
さあ、あなたもタイムマシーンに乗って、タイムリープに出かけましょう。
当記事があなたのお役に立てれば幸いです。

