テレワーク2年目突入で見えてきたこと【注意点や過ごし方】

マインド 生活 仕事

  • ITフリーランサーの私も週5フルリモートが2年目に突入しました。
    2年目に入ったテレワークの感想や実態、ノウハウなどをアウトプットします。
    会社員、フリーランサーいずれにも該当する内容かと思いますのでぜひチェックしてみてください。

✓ もくじ

本記事は、フリーランサーや会社員を問わず、テレワークがある仕事に転職しようとする人や、テレワークになるかもしれない人、またはすでにテレワーク導入済みだけどこれからのテレワーク時代をどう生きるべきか、という試行錯誤する人に向けて書きました。

※私自身はIT系フリランサーのテレワークですが、IT系フリーランスとはどんな仕事があるのか?フリーランスって何?という人は以下の別記事をご覧ください。
▶︎ 【完全ガイド】フリーランスになるにはどうすればいいの?
▶︎ 【職種別比較】フリーランスの平均収入と実態まとめ

週5テレワークを1年間やってみてわかった欠点と今後の課題

トミタウロスのブログ

フリーランサーとはどのようにあるべきか?
世界中が人類未踏のコロナ禍に喘いだ2020年。フリーランサーの私はフルリモートを始めて新境地に到達し、2021年、ついに2年目に突入。
初めて体験するフル・テレワークの長所や短所、これからの課題などいろいろと見えてくるところがあり、コロナ禍も収束が見えない中で、みなさん同様、私自身も自分の人生設計への示唆に富む年になりました。

将来の自分自身へログを残すという意味でも当ブログにアウトプットしようと思い、この記事を書きました。

※前回のテレワーク関連の記事は以下の過去記事をご参照ください。
▶︎ 【祝?フルリモート1周年】フリーランサーが週5でテレワークしてみてわかったメリットとデメリット


2020年、私のテレワークの環境と前提条件は以下です。

職業はIT系フリーランス(主にクライアントワーク=常駐型)で週5日稼働
クライアントからの貸与端末はWindowsとMac両方
仕事場所は都内の自宅のみ
仕事中はスマートスピーカーでラジオを流す
休日出勤はなし、残業も僅か
IT系フリーランス以外にもオリジナルブランドの企画販売など副業をいくつか持っている

「どんなハードワークであっても通勤がないというだけで、それだけで天国だ」と思っていましたが、そのマインドは半分当たっていて半分外れていた、というのが実感です。
というのも、通勤のストレスがない、トラブルに巻き込まれにくい、ということがテレワーク最大のメリットではあるのは間違いないものの、運動不足の傾向が顕著になる、人付き合いが希薄になる、仕事における人間関係の構築が難しいという新たな面でのストレスやハンディキャップも発生するため、テレワークにも一長一短あり、といったところかと思います。

勤務する会社がこれからテレワークを導入するという人、あるいはテレワーク初心者向けに、私なりのテレワークにおける注意点を次項でリストアップします。

テレワークにおいて陥りがちなマインドと気をつけるべきこと

トミタウロスのブログ

仕事の達成感が希薄なのは気のせい。虚無感も一過性のものとして割り切ろう。
人と会わないだけでなく、自宅で仕事が完結するために仕事の成果を実感しづらいというテレワークの性質上、どうしても「本当にこれで大丈夫だろうか?」と、何をやるにしても不安に駆られることはかなりあります。

プロとして自分の仕事に対して俯瞰的目線を持ち、セルフチェックを怠らないことは社会人としての当然のこととして、それを差し引いても余りある虚無感や不安感、焦燥感に駆られることは「テレワークあるある」であり、テレワークをする人であれば誰にでも起き得る現象です。多少のことはあまり気に留めないでいいと思います。


ずっとパソコンに向かわないのが吉。
画面だけを見て一日を過ごすことは心身に悪影響を及ぼすため、適度に気分転換をしましょう。
どうせ上司や先輩も見てないわけだし、喫煙者は時々タバコ休憩を挟むことを考えれば、非喫煙者であればトイレ休憩やクールダウン休憩を業務に支障の出ない範囲で適宜取ったっていいわけです。そのほうが生産性も向上しますし、適度な休息を取る権利は働く人みんなが持っています。
これを認めない企業があるとしたらそれはブラック企業になります。


※あなたの会社がブラック企業かどうか、ブラック企業診断の方法とまとめについては以前書いた以下の記事を参考にしてください。
▶︎ 【あなたの会社は大丈夫?】ブラック企業診断 最新チェックリストとブラック企業から抜け出す方法

もちろん、会社貸与のPCにはアクティブ/スリープ状態を検知記録したり使用状態のログを取っていることも考えられるため(というか会社からすればその手の管理方法がデフォルトと考えるのが自然)、そのあたりは留意しつつあなたのペースで業務に当たればいいでしょう。


以下、テレワークにおける「気をつけること10選」です。

✍️ レワークにおいて気をつけること10選

1. 毎朝、その日の仕事のペース配分を明確にしてから業務開始する
自宅でテレワークをする場合は特に注意が必要です。リラックスしすぎて気が緩み、業務のペース配分を誤ると当日夕方、もしくは翌日以降の自分自身へのしわ寄せがきてしまいます。また、ネット環境や回線、パソコン、Wi-Fi、SSOなどソフトウェアやアプリ類のトラブルも起こり得るため毎朝早めにパソコンを開いてログインできるか確認しておきましょう。その日のタスクのゴールや期限、締め切りも常に意識しましょう。テレワーク以前のようにカレンダー管理かタスクツールでの管理がベストです。

2. ZOOMは会議室にINする前に背景を設定できるがGoogleMEETは会議室に入ってからでないとできない
自宅が広くて業務専用ルームやスペースでない場所で業務にあたる人は要注意です。WEB会議では、バーチャル背景を設定できなくても大丈夫な方向にパソコン(カメラ)を向けてから会議URLにログインしましょう。

3. WEB会議のカメラとマイクのオンオフには最大限の気を配る
新時代のサラリーマンネット川柳に出回り始めている「音声オフのボタンを押し忘れて家庭内の会話を同僚全員に聞かれてしまう」みたいな赤面エピソードを生み出すことになりかねません。会社にもよると思いますが私の経験ではカメラとマイクのオンオフについては割と個人の判断に委ねられており強制されることは少ない(それ自体がハラスメント認定されかねないため)というのが一般的なので、とりわけマイクについては発言時以外は都度オフにする癖をつけておくべきです。かわいいミスだと許容していると、それが重大な場面での致命的なミスの萌芽と成り得ます。

4. 在宅とはいえ、外に出られるくらいの服装で仕事をしよう
これもWEB会議のエラー集でありがちな、「上半身はちゃんとした服装でいたのに何かの拍子でパソコンを傾けてしまい短パン姿の下半身が映り込んでしまう」みたいなリスクを防ぐために、ドレスコードは会社の規定にない場合であってもある程度のカジュアルで人に見られても恥ずかしくない服装で仕事をしましょう。

5. 運動不足が深刻になる前に適度な運動を心がけよう
通勤という一種の運動デイリーイベントが減る分、「コロナ太り」というワードを肥満の免罪符としないよう、平時(コロナ前)よりいっそう心身を律する必要があります。UberEATSや出前館で気軽に食事も配達してもらえる、生活必需品などもAmazonや楽天などネットで買えることも肥満の遠因です。仕事前か後に近所を軽くウォーキングするだけで精神衛生上でもだいぶ違います。

6. 「外出が減る分、無駄遣いが減る」というのは幻想
一日三食を自宅で自炊した分「浮いた飲食費(外食、コンビニなどの支出)を別のところに回せる」というマインドに陥りがちです。ランチタイムに外食しないので出費が減るという幻想に囚われずに収支を管理しましょう。ネットで何でも買える時代の在宅ワークだからこそ、無駄な支出には要注意です。

7. 来客や自宅の消防点検などの時間は把握しておこう
マンションの場合だと年に数回、消防設備の点検で火災報知器を鳴らす、検査員の入室ということも有り得ます。重要なWEB会議やプレゼン、交渉中に部屋のサイレンが鳴ってしまう事態や、パソコンを開いて機密情報を取り扱っている状態で部外者の入室があるとNDA(秘密保持契約)に反することにもなりかねず、どうしても部外者の入室を回避できないなら画面ロックで業務を一時中断するなど、細心の注意が必要です。

8. 仕事の合間の家事は適度に
在宅だと家の中の汚れがいろいろと気になってきてお掃除ループに陥りがちです。テレワーク中はあくまで仕事中であることを認識した上で掃除の時間やレベルには限度を設け、時間のかかりそうなところは業務時間外に済ませましょう。子供や家族の面倒を見る程度には理解のある企業が増えているものの、それに甘えすぎず、自身の業務にも周囲の人へも支障の出ない配慮が必要です。もちろん家族は仕事より大事であるべきなので、緊急時や止むを得ない事情がある場合は事前に承諾を取っておけばOKだと思います。

9. 自宅外でのテレワークはやらないほうがいい
場所にもよると思いますが、都市部は情報管理やセキュリティー面から自宅外(他人の家、シェアオフィス、店舗など公共の場所)でのテレワークには情報漏洩などのリスクが潜みます(企業によっては自宅外テレワークNGのところもあります)。また、主に春や秋に自宅ベランダでのテレワークも試してみましたが、高層マンションであっても車やバイク、緊急車両のサイレンなどがWEB会議時に入ってしまうため、私の場合は不向きでした。

10. 接続トラブルは常に起こり得るものと捉えて仕事をしよう
会社によって指定のネットワークへの接続方式はいろいろあるでしょうが、会社貸与のパソコンの調子が悪い、自宅のネット回線のトラブル、プロバイダのメンテナンスや落雷で停電するなどのトラブル、SlackやGooglドライブの不具合なども想定リスクとして業務にあたりましょう。緊急時の連絡網は私用PCやスマホに登録しておくと安心です。

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テレワークをこのままずっと続けるべきか?

トミタウロスのブログ

「これからもテレワークを続けるべきか?」という疑問がテレワーカーには必然的に出てくるでしょう。
こればかりはその人が従事する業種や企業の業績や、これからの社会風土、コロナの収束如何によって変わってくると思うのでなんとも言えません。テレワークの導入有無、あるいは継続如何は経営者が判断することです。

少なくとも、現状テレワークを導入している、これから導入しようと検討中の企業であれば、たとえコロナが完全に収束したとて、また「高いテナント料を払って都市部のオフィスを借り続ける」というマインドにはなりにくいと思います。
私が社長であればアフターコロナの時代にはテレワークをマストとして経営戦略を組み立てていくと思います。

医療系やサービス業など以外と、その対象の業種は限定的であるものの、東京や大阪などの都市部では中小、大企業などその規模は問わず、本社機能を縮小、あるいは完全テレワークに移行して「もうオフィスワークには戻らない」「高い賃料のオフィスは不要」と公言する企業も増えています。
本社機能を郊外へ移転する企業も見られます。

都市部のマスメディアと密接な関係にあったため押し並べて都市部にオフィスを構えていて「ザ・都市部のオフィス」の代表格であった芸能事務所などが都心の外へ本社機能一切を移転する事象が生まれていることは興味深いですが、地方への本社移転はともかく、少なくともアフターコロナの世界観ではテレワークが標準の時代になっていくと考えられます。

そういう世の中になれば、コロナ禍におけるテレワークの経験が生きてくるでしょう。
コロナ禍を経験してしまったことは不幸であったものの災い転じて服となすとばかりに「時代の転換期に立ち会えた」と前向きに捉え、テレワーカーの先駆者としてサバイバル時代を生きていくしかないように思います。

まとめ

とにかくテレワークとの親和性が高い職種がIT系です。
IT系といっても幅広い業種が含有されますが、概ねパソコン1台とネット環境があれば完結できる仕事です。
当記事をご覧になった方の中でもし非IT系の方がおられましたら、IT系への転職を考えてみるのもこれからの人生設計を考える一手かと思います。

求人サイトでいろいろなIT系の職種の年収や実態をリサーチしてみて、それになるにはどういう経験やスキルが必要かということを逆算してみて、自分でもやれそう、ぜひやってみたい、ということであれば動いてみてはいかがでしょうか。

もちろん、今のままでいいという人はそれでいいと思います。あなたの人生はあなたものです。ぜひ熟考して動いてください。

※私はフリーランスですのでIT系フリーランサーの記事しか執筆していませんが、それでもよければIT系職種の実態については以下の別記事をご参考になさってください。
▶︎ 【完全ガイド】フリーランスになるにはどうすればいいの?
▶︎ 【職種別比較】フリーランスの平均収入と実態まとめ


本記事が少しでも多くの人のお役に立てますように。