【急に言われたけどよくわからん人必見】公開鍵の作り方 for Mac

「『開発や編集を依頼するベンダーに提供する公開鍵を作ってベンダーに送って』と言われた。何のこっちゃわからない。どうすればいいのかわからない。困った…」
そんな声にお答えします。
本記事のテーマ
- 本記事はMacbookProの手順を示していますがMacであれば
基本的なところは同じです。手順通りに進んでみてください。
✓ 手順
公開鍵(秘密鍵)を作る
「公開鍵(秘密鍵)」とは・・・
他社からサーバーへアクセスし、編集や開発、公開などの作業をしてもらうための権限を付与する目的を持つものです。
WEBなりシステムなり何らかの制作物をビルド、コーディング、マークアップ、デバッグ、テスト、改修などをする際に、協業先、パートナー企業、ベンダーの作業担当者などにサーバーへのアクセス権を付与する意図で必要とされるケースが多いです。
公開鍵(秘密鍵)の発行作業は、慣れている人については簡単ですが、やったことのない人にはどうしていいのかわかりません。ですが、方法はシンプルで簡単です。以下の手順通りに進めてみてください。
☝️ 1. Finderを開く
☝️ 2. ターミナルを開く
☝️ 3. 「ssh-keygen」(※ガキカッコは省く)とコマンドを打ち(入力する)エンターを押す
☝️ 4. ここに鍵を作るよ?と聞いてくるので、またエンターを押す。
☝️ 5. 「Enter passphrase」の右にあなたが決めたパスフレーズ(パスワード)を入れエンターを押す。
その下の行に「Enter same passphrase agein」と出てくるのでさっき入れたパスフレーズ(パスワード)を再度入力してエンターを押す。
※パスフレーズ(パスワード)を入力してもカーソルは動きませんが、正しく入力すれば問題ありませんので気にしないで入力してください。
※パスフレーズ(パスワード)はカーソル表示で隠されていますので見えないようになっています。再入力でミスると(1度目のものと違うものを入れた場合)エラーメッセージを返してきますので再度、同じものを入力し直してください。
☝️ 6. 秘密鍵ができました
上記のような画面になれば秘密鍵と公開鍵の制作は完了です。
.ssh/配下にできた id_rsa. と id_rsa.pub が秘密鍵と公開鍵です。
上の id_rsa. が秘密鍵、下の id_rsa.pub が公開鍵です。
たいていが、Users/xxxxxxx(あなたのお名前=ログインID名のフォルダ)/.ssh/の配下にデフォルトで作られます。秘密鍵と公開鍵のできた場所は上記のターミナルで表示されていますので必ず確認しましょう。

公開鍵(秘密鍵)を確認する

秘密鍵と公開鍵ができたら先項で表示されたディレクトリ(.ssh/配下)を開きましょう。
id_rsa.
と
id_rsa.pub
というファイルができているはずです。
.sshフォルダが見当たらない場合はファインダーを開いて「移動」→「フォルダへ移動」でもOKです。
作成された公開鍵と秘密鍵は、必要に応じて関係者に共有しましょう。
ただし、必ずDMなど関係者のみに限定し、個人宛に送りましょう。
セキュリティー上、無関係な人への送付や特定社以外に一斉送信などは絶対にNGです。
要はサーバーにアクセスできるユーザー名(ID)とパスワードと同じようなものなので、関係のない人に送ってしまってはアウトです。
公開鍵と秘密鍵の送信方法は現場の上長などに相談、確認してから正しい相手に正しい方法で送ってください。

指定したフォルダが見当たらない場合は隠しフォルダの設定を解除しよう

.sshフォルダが表示されていない場合は隠しフォルダ(不可視ファイル状態)になっているので、以下の操作で隠しフォルダを表示させます。
☝️ 1. ターミナルを起動する
☝️ 2. 「$ defaults write com.apple.finder AppleShowAllFiles TRUE」と入れてエンターを押す(コマンドを実行する)
☝️ 3. 「$ killall Finder」と入れてエンターを押す(Finderが終了する)
上記1〜3の手順を終えたら該当のディレクトリを確認します。すると、隠しフォルダ・隠しファイルが表示されていると思います。
上記1〜3の操作以外にも、コマシフドット([⌘command(コマンド)]+[shift(シフト)]+[.(ドット)])のショートカットでもOKです。
以下のように隠し(不可視)ファイル(フォルダ)がこんな感じで薄い色で表示され、開けるようになります。
ちなみに、隠しフォルダを元に戻す(隠した状態にする)場合は、再度 [⌘command(コマンド)]+[shift(シフト)]+[.(ドット)]で元に戻ります。

まとめ
いわゆる「公開鍵」「秘密鍵」「鍵」という言われ方をしますが、「公開鍵と秘密鍵はセット」ですので、そう覚えておけばいいでしょう。
IT系のテクニックはどんなベテランの人であっても日々探究でその習得にゴールはありません。
もちろん私もその一人で、まだまだ知らないことがたくさんあります。
当ブログでも私の経験を日々アウトプットしていきますのでぜひ一緒に精進しましょう。
本記事が少しでも多くの人のお役に立ちますように。