「占い」や「霊感」とは距離を置くべきという話
- プロとしてお金を取る「占い師」のみならず「霊感がある」ことを自称する人はあなたの周りにもいるのではないでしょうか。
本記事では、そういう人たちとは距離を置くべきということを解説しています。
✓ もくじ

「占い」や「霊感」となぜ距離を置くべきなのか
「占い師」や「霊感のある」ことを主張する人は社会のどこにでもいる普遍的な存在です。
世の中にコンテンツとして溢れる「占い」「霊感」「ヒーリング」「スピリチュアル」の類は「オカルト」と雑にまとめてカテゴライズされることもありますが、それぞれに特徴があり、全く違うものを指します。
「占い」とひとくちに言われるものには以下のようなものがあります。
✅ 血液型占い
✅ 星座占い
✅ タロット占い
✅ 水晶占い
✅ 占星術
主なものでもこれほどあり、それぞれには様々な流派が存在します。
これらを大まかに「占い師」と括ると、その数は数千から数万人はいると言われています。
「占い」以外の特殊能力を持つと自称する人もいます。
こちらも大まかですが、以下のようなカテゴライズでいいかと思います。
✅ 「霊感」を持つと自称する人
✅ 「ヒーリング」ができると主張する人
✅ 「スピリチュアル」的現象を信じる人
✅ 「予言(預言)」ができる「預言者(予言者)」だと主張する人
これらが何を指すのかわからない人のために簡単に解説します。
「霊感」とは?
霊感(れいかん、英: inspiration)は、神・仏が示す霊妙な感応のこと。また、神や仏が乗り移ったようになる人間の超自然的な感覚。あるいは霊的なものを感じとる心の働き。 理屈(理知的な思考過程など)を経ないままに、何かが直感的に認知されるような心的状態。
出典:Wikipedia
「ヒーリング」とは?
ヒーリング(healing)は、治療する・癒す・回復する、と訳される。
出典:Wikipedia
日本では特にヒーリングというと、手当て療法、エネルギー療法、霊能力による治療を指すことが多い。
「スピリチュアル」とは?
スピリチュアル(英: spiritual)は、ラテン語の spiritusに由来するキリスト教用語で、霊的であること、霊魂に関するさま。
出典:Wikipedia
「予言」とは?
予言(よげん、英: prediction)とは、ある物事についてその実現に先立ち「あらかじめ言明すること」である。
出典:Wikipedia
※「予言(予言者)」と「預言(預言者)」は少し意味合いが違いますが、「預言(預言者)」の方は「神の言葉」とそれを人々に伝えるシャーマンのような役割を指すため、「予言(予言者)」の意味合いと近く、本記事では一つとして扱います。
「霊感」を持つと主張する人が単に学校や職場で、
「私、霊感があるの」
「そういう”気”を感じる場所で気分が悪くなる」
「霊が見える」
などと心霊系、霊障系の能力があると主張するのを見たことがある人もいると思いますが、その発展形としては「霊媒師」「霊能者」を名乗り祈祷料や相談料を取る場合もあります。
「予言(預言)」についても、「予言者(預言者)」としてカウンセリングのような形態で金を取る人もいます。
「ヒーリング」「スピリチュアル」も同様です。
もちろん、これらの「能力」を持ち職業として活動する人の全てが危険と言うつもりはありません。
しかしながら、そういう人たちが母数となり「洗脳」「マインドコントロール」をされ、「終末思想」を説くような悪徳な新興宗教、霊感商法のような危険な精神世界へと人々を誘うことに収斂していくケースが社会で散見されている以上、その萌芽となり得る「占い」「霊感」「ヒーリング」「スピリチュアル」「予言(預言)」とは常に一定の距離を置くべきだと言わざるを得ません。最近話題になった「メンタリスト」「超能力」みたいなものも同様です。
健全な人間生活を営む上で自己防衛は必要です。

「占い」や「霊感」を信じやすい人の特徴

毎朝、テレビをつければ「今日の星座占い」「血液型相性占い」のようなものが当たり前のように流れています。
当然ながら、こういったものに科学的根拠はありません。
しかし、このような非科学的な言説の流布がこの国では罷り通っているのです。
そういう下地があってか、「占い」「霊感」「ヒーリング」「スピリチュアル」「予言(預言)」といったものを安易に信じてしまう人は多いです。
そういうものを信奉してしまう人には主に以下のような特徴があります。
✅ 信心深い
✅ 怖がりである
✅ ロマンチスト(「運命」「天命」みたいなものを強く信じる)
✅ なんらかの宗教団体に帰依した経験がある、もしくは現在も帰依している
こういった素養のある人が、日常に溢れる「占い」「霊感」「ヒーリング」「スピリチュアル」「予言(預言)」などのコンテンツに無意識のうちに少しづつ染まっていき、科学的根拠のないものへ大金を投じる事態にもなり得るわけです。
雲を見て「龍だ」などと言うタイプの人、「アカシックレコード」「宇宙銀行」「前世」「リーディング」のようなワードを口にする人についても要注意です。

「占い」や「霊感」を信じた人の末路

「占い」「霊感」「ヒーリング」「スピリチュアル」「予言(預言)」を信じた人にはどのような人生が待ち受けているのでしょうか。
とても悲しいことですが、以下のようなリスクが考えられます。
✅ 社会的信用を失う
✅ 悪徳な新興宗教や自己啓発セミナーに大金を投じ財産を失う
✅ 周囲から「ヤバイ人」認定をされてしまう
✅ 家族や友人を失う
✅ カルト教団やセミナーの片棒を担ぎ違法行為を犯してしまう
百歩譲ってその人にそういう能力が本当にあったとしても、人の不安を煽ってお金を取ることなどはあってはならないしそういう人は「悪」だと私は断言します。
世に蔓延る悪徳な「(カルト)宗教」「邪教」「自己啓発セミナー」などと呼ばれるものの始まりは概ね「占い」「霊感」「ヒーリング」「スピリチュアル」「予言(預言)」のいずれかです。
答え合わせもしようがない、言いっぱなしが罷り通る文化に発展と成熟はありません。当然ながら、この手のものには科学的エビデンスも一切ありません。
それくらいの限りなくブラックに近いグレーな文化であるにもかかわらず、日本ではこの手のものがの話にされている現状があり、そしてそれらに洗脳(マインドコントロール)され、私財を吸い取られ、家族とも引き離され、みすぼらしい人生に転落してしまう被害者も多数いるという現実があるわけです。

まとめ
テレビの占いや好きな人との血液型相性占いで一喜一憂する程度ならまだいいのです。
ただ、そういうことが普遍的になっていると、いざその手の「能力」を持つ人が近づいてきたときにそれを正しく論破して遠ざけられないかもしれません。
私は宗教や自己啓発セミナーは否定していません。そういうものに精神的に救われる人もあるかと思います。
私利私欲を持たず、世の迷える人々を救うために活動する立派な宗教指導者や占い師、霊能者もいるかもしれません。
ただ、そういうものを運営する人の中には、結局はお金がほしいだけの人がいるのも事実です。
そもそも論ですが、2019年末までに2020年の新型コロナを予言、占うことができなかった自称占い師や予言者は全て詐欺であると明確に断定できるわけです。
あなたの人生はあなたもののです。決して、見ず知らずの他人にあなたのことを占わせたりしないでください。
せめてこの記事をご覧になった人には、その手の被害者にならないような素養を持っていてほしいと願うばかりです。
本記事が少しでも多くの人のお役に立ちますように。
