【徹底比較】経験談から分析 大手orベンチャーどちらがいい?

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トミタウロスのブログ

そろそろ就活なんだけど大手とベンチャーで迷ってる。大手は安定してそうだしベンチャーは自由そうで、いずれもメリットデメリットがあると思うんだけど、どちらがいいかな。経験者の話を聞きたいな

こういった声にお答えします。

本記事のテーマ

  • 大手とベンチャーの両方で勤務経験のある私が、それぞれのメリットとデメリットをあげた上で、あなた自身がどちらにマッチするかの判断材料にしてもらう意図で書きました。
    新卒もしくは中途で正社員として入社しようとする人に向けた記事です。

✓ もくじ

大手で働くメリットとデメリット

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大手企業はいつの時代も若者の憧れです。
私自身も大手アパレル商社に入った時の胸の高まりを今でも覚えています。それ以外でも大手企業でお仕事をさせてもらった経験を持つ私から、大手企業で働く際のメリットとデメリットをご紹介します。

✍️ 大手企業で働くメリット

安定している
大手は業績が安定していて資本力もあります。若いうちはよほどのことがなければ解雇もされにくく安定して働くことができます。

大きなプロジェクトに関わることができる
自分の力量次第で大手にしかできない予算億単位の大きなプロジェクトに関われます。

調整力や交渉力が身につく
社内やグループ会社まで含めた大所帯のプレイヤーと調整、交渉する能力が身につきます。

仲間がたくさんできる
同期入社がたくさんいてお互いを刺激し合い、研鑽を積むことができます。

家族が喜ぶ
親世代の人は大企業信仰が強いですし近所親戚映えもしますので喜ばれます。


✍️ 大手企業で働くデメリット

組織に埋没する
大企業で安定して働けるという反面、組織に埋没して自分のやりたいことがやれず、個性が消え、会社にとって使い勝手のいい歯車、捨て駒になる危険を孕んでいます。

特定の分野以外のスキルや経験は身につきにくい
繊細な分業制であることが多いため身につけられるスキルや経験値が限定的であり汎用的とは言い難い面もあります。

40歳を超えるといつ放り出されるかわからない
大企業とはいえ安定して働けるのは30代くらいまでの話。それ以上は早期退職を促される時代です。限定的なスキルや経験値を得たとしても外に放り出されてからそれが使えないことに気がつくのでは致命的です。

今の時代は大手とはいえ安泰ではないので自分の人生のビジョンと照らし合わせてその一長一短をよく見極める必要があります。

ベンチャーで働くメリットとデメリット

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ベンチャー企業で働くということはフレキシブルで自由度が高い環境を享受できる分、会社の業績の波に左右されがちな不安定な身分とも言えます。
その分、大手企業勤務では体験できないことも体験できますし、ベンチャー企業で身につけたスキルや経験値は汎用性が高いためサバイバルに強くなります。

✍️ ベンチャー企業で働くメリット

多種多様なスキルが習得できる
ポジションや役割が大手企業のように細分化されていませんので幅広いスキルと経験値を習得できます。

組織に埋没しにくい
ベンチャーとて組織ですが、大手企業のそれとは比較になりません。ライバルも少ないので下克上への道は大手企業に比べてハードルが低いです。

社内の交渉や調整ごとが比較的楽
社長や役員をはじめとした承認者、ステークホルダー、関連プレイヤーが近くにまとまっているので交渉や調整全般が大手企業に比べて楽な面が多いです。経営者に近いのもアドバンテージです。

自由度が高い
勤務時のドレスコードは自由なところが多く、夏は(男性の場合は)半袖短パンOKなところさえあります。テレワークとの親和性も高いです。服装だけでなく働き方もフレキシブルで多様性のあるところが多いです。


✍️ ベンチャー企業で働くデメリット

外れの会社とわかった時は身の振りに困る
小さな組織だと社長や役員の体質がそのまま会社の体質や社風に反映されてしまうことが多いです。入社後に「この会社外れかも」と気づいても小さな組織のため部署移動もしづらいのでそこで我慢して研鑽を積むかとっととやめて他の会社に移るかの行動をするしかありません。

大手より年収が落ちる場合が多い
ベンチャーでも儲かっているところで働いていて何らかの実績を上げている人の収入は大企業と比べて遜色ありませんが、そうでないところを選んでしまうと年収が大企業よりは下になるケースもあります。ベンチャーの場合は大企業に比べ業績に波のあるところも多いです。

IT系の仕事をしたい人は、ベンチャーの方が実践的なスキルを身につけやすいと言われます。

大手とベンチャーどちらに進むべきか

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志望の業種や将来どう生きていくのか何がしたいのかなどの指向性にもよると思いますが、例えば起業指向がある人であってもまずは若い時代のキャリアは大企業で積み、以降は別の大企業なりベンチャー企業に移るなり起業なりするのが大企業時代の実績や人脈を使えるため、理想的なキャリアパスだと私は考えます。

例えば理系でエンジニアになりたい人であれば大企業だと予算の大きなナショナルクライアント案件に携われますし、そういう経験を積めばそのあとの転職でも高く自分を売れます。大企業にいるエンジニアが大企業をやめてベンチャーを立ち上げ、大企業ではできなかった宿願のプロジェクトを手掛けるケースも多いです。

学生時代から起業思考が強い人や、将来やりたいビジネスが明確にあってベンチャー企業でぴったり指向性と当てはまるところがあるならベンチャー企業を選ぶのもいいと思います。

いずれにせよ、志望する企業の下調べはしっかりとしておいたほうがいいです。
企業についてのリサーチ方法は、以下のポイントに絞ればじゅうぶんかと思います。

企業のここ5年程度の業績
・社長のメディアやネット上など公の場での発言の数年分
・企業名の関連ワードでネガティブワードが出てこないか
・企業もしくは社員が過去に不祥事を起こしていないか
・転職サイトでのレビューの点数を「給与」「やりがい」「労務」の項目ごとに、メジャー2〜3サイトで平均値を出す
・希望ポジションの職種の年収モデルを5年目くらいまでの金額で出す
・オフィス環境は綺麗で清潔か


これらをリストにして総合点の高いところからエントリーし、面接に進むのがベストかと思います。
いざ面接に進んだ場合は、面接の現場で、面接官の立ち居振る舞いなどから先方の社風を読み取って会社を採点することが必要なのは言うまでもありません。
もし面接で緊張してしまいそうという人は以下の記事をご覧ください。
▶︎ 【緊張上等】面接上手くなりたい人集まれ

まとめ

社会人キャリアのスタートあるいは若い頃のキャリアとして大企業を選ぶかベンチャー企業を選ぶかはどんな指向性の人でも悩むところです。
とにかく、自分が何をやりたいかという明確な目標を設定し、それから逆算して、社会人人生の初期にはどういう企業が相応しいかを自分の胸とよく相談し、本記事で触れたようなそれぞれのメリットとデメリット、企業のリサーチもきちんとやった上で、自分の人生を羽ばたいてください。
あくまで会社選びは自分の人生の踏み台、ステップアップの場所選びでしかありません。

本記事が少しでも多くの人のお役に立ちますように。