【収入至上主義】プロジェクトマネージャーになりたいならこれを見ろ

お金 テック マインド 仕事

トミタウロスのブログ

「フリーランスのWEBディレクターだけど報酬の高いPMになりたい。そのためには何をすればいいかな?経験者の話を聞きたいな」

こういった声にお答えします。

本記事のテーマ

  • WEBディレクターからプロジェクトマネージャーになった私が、同様にプロジェクトマネージャーにステップアップしたい人に向けた記事です。
    私の体験談をベースに、やるべきことやマインドセットなどを書いています。

✓ もくじ

WEBディレクターだと30代で年収700〜800万円くらいと高止まりしますが、プロジェクトマネージャーになれば年収1000万円超えは簡単ですので個人的におすすめのキャリアパスです。ただし、プロジェクトマネージャーは誰にでもなれるわけではありません。
当記事では、ディレクターからPMになった経験を持つ私が、WEBディレクターからプロジェクトマネージャー(以降「PM」と表記します)になりたい人向けのアドバイス、やるべきこと、持つべきスキルとマインドセットなどをまとめました。
すでにディレクターの仕事をしている人に向けての記事なので、進行管理とかワイヤーフレームとか企画書を作るとかプレゼンをするとか、そのあたりはすでにやってきているという前提で書きます。

プロジェクトマネージャー向きな人と向かない人

トミタウロスのブログ

ディレクターからPMになった経験を持つ私だからこそわかる、PMになれる人となれない人のチェックリストを作りました。
あなたがPMに向くか向かないかは以下のチェックリストに当てはめてジャッジしてみてください。

PM向きな人

以下のいずれか(できるだけ多く)が当てはまる人はPMに向いています。

システム開発系のディレクションの経験もしくはシステム開発の知見がある
最低限、エンジニアと会話ができる程度のシステム開発にまつわる知見は少しでも自分の中に仕入れておくことが望ましいです。

プロジェクトを統べるタスクや会話に絡んでいける人
ディレクターの外にはもっと上流の仕事があり、それらに絡んでいける人。うざい人とか嫌いな人、苦手な人とかは言っていられません。

当事者意識と外部視点の両方を持ち合わせている人
内部、関係者のマインドだけではいいプロジェクトにすることができません。内からの当事者意識と外からの冷静な目線を併せ持って行動できる人。

物怖じしない人
会社の経営戦略と密接に関わるポジションのため、上長にあたる人や経営陣にズバズバと物言いのできるマインドを持つ人。

世の中の動向、トレンド、競合調査などができる人
プロジェクトを進めるにあたりトレンド調査や競合調査は必須です。それらを人力やツールを使って正しくリサーチし、上層部を理論的に説得できる人。

金勘定が早い人
鋭敏なコスト感覚は必須です。自分を含めたチームの全員を時給換算して、定例の会議ですらコストを計算する感覚を持つ人。

連絡がまめな人
ディレクターもそうですがPMはより多角的複合的に人と関わるため関係各所への早くてまめな連絡は命です。

PMに向かない人

以下に当てはまる人はPMに向いていません。

自分の仕事はここまで、と線引きする人
自分の殻に閉じこもるとか自分の世界にのみ没入する人はそもそもPMには向いていません。アーティストや職人ならともかく、そういう人にプロジェクトを率いる素質はありません。

レスポンスの遅い人
どの仕事もそうですがとりわけ広範囲から人材が集まるプロジェクトを仕切るPMが返信の遅い人では、進行を停滞させプロジェクト全体にまで影響を及ぼしてしまいます。

コミュニケーションを取るのが苦手な人
プロジェクトによってはナショナルクライアント、広告代理店などさまざまな業種業界の人と交渉、調整しなければいけません。別記事のディレクター編では「ディレクターにコミュニケーション能力は不要。言葉さえ喋れればOK」と書きましたが、PMは別です。

アンテナが鈍い人
興味ある分野が限定的なオタク気質の人や世間のトレンドに広くアンテナを立てていない人だとプロジェクトを成功に導けません。

他人に興味のない独善的な人
幅広い属性の人たちが集まるプロジェクトにおいて自分にしか興味のない人だと各所へのマネジメントが行き渡らないためチームワークが取れません。

プロジェクトマネージャーになるためにやること

トミタウロスのブログ

PMを目指す人は何をやっておくべきなのかをまとめました。

解析ツールや営業ツールなど社内のありとあらゆるツールを使いこなせるようにする
同じ会社の同じプロジェクトをチームで進めるにあたり、他の部門が使うツールであっても門外漢ということはありません。決してプロフェッショナルになる必要はないですが、社内で使っているツールは広く浅くでもいいので許される限り使えておくといいです。できうる限り社内での知見を広げておけば、別チームの人とのセッションも捗ります。

閲覧権限が付与されている範囲内で閲覧できる全ての社内資料に目を通す
過去のアーカイブでもあなたの業務とはあまり関係のない他部署の資料でもなんでもOKです。その会社のナレッジをできるだけ広く浅く吸収しておきましょう。

ビジネス系メディアの有料会員に加入する
ディレクター以上にPMは世の中のトレンドに敏感であるべきです。ある程度の支出は自分への投資と思って知識と情報を仕入れましょう。

自分にないものを積極的に補完しようとするマインドを持つ
前項で触れたPMに向いてる人向かない人の条件に当てはまったとしても当てはまらなかったとしても、もしあなたがPMになって稼ぎたいと思うならば、自分に足らない箇所をカバー、リカバリーできるような経験を積もうとするマインドを持ち、研鑽しましょう。

ここまで読んだあなたは「これだけでいいの?」と思ったかもしれません。
もちろんプログラミングができた方がいいとか人の心を打つプレゼン術を習得するとか視覚的に訴える企画書の書き方とか細かいことを言えば他にもいろいろありますが、テクニック論はあとからどうにでもできます。
私が思う、PMになるためにやっておくべき最大の条件は「PMになりたい」という欲望と情熱、そしてそれを膨らませて維持し続けるポテンシャルを持つことだと思います。

フリーランサーの方がメリットが多い5つの理由

トミタウロスのブログ

ここまではPMに向く人と向かない人、PMになるためにやっておくべきことや持つべきマインドセットをあげましたが、最後に会社員のPMとフリーランサーのPMのどちらがいいのか、というよくある問いに対する私なりの所見をお話して終わりたいと思います。

結論:絶対にフリーランサーの方がいい

いきなり結論を言いました。私自身はフリーランサーですが会社員経験もありますし、知人にも会社員のPMもいるので比較できるのですが、これは明確にフリーランサーのPMの方がいいと断言します。
理由は簡単です。

多種多様なクライアントやサービスとコミットできる
→一つの会社ではプロジェクトで扱うものが限定的です。フリーランスだとそうはいかないので、それが厚みのある経験値になります。

会社員よりフリーランスのPMの方が報酬が高い
→フリーランスのエージェント会社に登録して案件を検索してみれば一目瞭然です。
フリーランスのPMの収入については以下の記事を参考にしてください。
▶︎ 【職種別比較】フリーランスの平均収入と実態まとめ

フリーランスのPMは経営感覚と高次元の意味でのプロジェクトを束ねて進める能力が身に付く
→収支の管理から納税までフリーランスは全て自分で行うためビジネスマンには大きな武器となる経営感覚が自然と身に付きます。そうして身に付いた能力があなたをより高次元なPMにアップセルしてくれます。

テレワークとの親和性が高い
→会社員でもテレワークが増えてきていますが、会社員は会社の規則や責任、慣習などさまざまな制約に縛られているためテレワークへのハードルがフリーランスに比べて高いです。

フリーランスのPMの方が市場評価が高い
→会社員のPMは会社の看板を背に仕事をしているわけで、その会社にある程度いれば誰でもやれます。フリーランスのPMの場合は個人戦のため実戦経験が豊富でサバイバル能力と戦闘力も高くなります。そういったバックグラウンドのあるPMは必然的に市場価値が上がります。市場価値については、双方の平均年収を比較すれば一目瞭然です。

これからの人生設計の強固な土台になる
→終身雇用や定年制度が過去の遺物と化した現代では一つの会社に長くいるとそれだけ人生のビハインドになりかねません。会社にとどまるのも出ていくのも個人の自由ですが、私は若くして後者の考えに至り、そして今の道を選びました。私はつくづくこの道を選んでよかった思います。

「お金だけが全てじゃない」という人は価値観の違いから本記事は参考にならないかもしれませんが、会社員のディレクターで会社員のままPMになろうとしている人は、くどいようですが、フリーランスのエージェント会社に登録をしてみてPM案件を検索をしてみてください。
会社員のあなたよりも確実に報酬が高いはずです。
お金だけが全てじゃない部分も世の中にあるとは思いますが、たくさんのお金を稼ぐということは本人の能力であり、稼ぐ人=能力の高い人と市場は評価します。

しばらくは会社員として頑張りたいと思う人はそれもいいでしょう。
しかし、あなたの会社が未来永劫存在するとは限りません。
これは私なりの結論なのですが、大企業でも中小企業でも、40歳を超えてもなお会社に残り続ける人は相対的に能力が低く、向上心もあまりありません。
その会社に長くいたところで所詮、井の中の蛙です。もしなんらかの理由で外の世界に放り出されたらなすすべなく潰しがきかず、安定を求めて生きてきたはずなのにたちまち不安定な身分になり、路頭に迷ってしまいます。

まとめ

プロジェクトマネージャーはプロデューサーやプロジェクトリーダーと言い換えればわかりやすいかもしれません。
この3職は微妙に担当工程や範囲が違うものの共通項が多く定義はかなり似かよっていて、3職がフラットに扱われている企業も多いです。
上記を総称してプロジェクトマネージャー(PM)と呼ばれる場合もあり、私の場合はこのタイプが多かったです。

この記事を読んでPMになりたいと思った人はぜひ今すぐPMを目指してください。
いますぐは無理だとしても、なるべく早めに稼げるPMになってほしいと切に願います。
今すぐPMになれなくとも、未来はPMになれるかもしれません。
あなたの人生はあなたのものです。
ベストな人生設計をしてください。