私が経験したエキセントリックな会社5選【芸能・テレビ・広告・制作】

マインド 仕事

トミタウロスのブログ

「大手や中小問わず変わった会社の噂はよく聞くよね。変わった会社に勤務していた人の体験談を聞きたいな」

こういった声にお答えします。

本記事のテーマ

  • フリーランスの私が今までお仕事をさせてもらった中から、なかなかお目にかかれないエキセントリックな会社での実体験をまとめました。
    世の中にはこういう会社もあるんだと知ってもらえれば嬉しいです。

✓ もくじ

就職や転職の参考になるかどうかはわかりませんが、会社規模の大小、業界など問わず、私がこれまで出会った珍しい経験をさせてもらった会社、貴重な世界を見せてくれた会社にはいくつか出会いました。
就職や転職の参考になるかはわかりませんが、私が出会ったエキセントリック企業の現場を5つ、カテゴリに分けて紹介します。

本記事は東京都内の会社について書いていますが、地方在住で東京に出て勝負してみたい、という人はこちらの記事をご覧ください。
▶︎ 【完全ガイド】人生をチェンジしたいあなたが田舎から上京する方法

エキセントリックエンタメ系会社2社

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エンタメ系企業というものは特殊な社風になりがちな業種です。
華やかに見える業界のため一般企業とは少し違う、良く言えば優秀で悪く言えば頭のおかしい人が集まりがちです。
とりわけ放送、広告、音楽、芸能関係は「ブラック企業」という言葉が誕生する前から、いわゆるブラックの体質を持つ企業が多い業界の代表格でした。労働環境でもそうだし、やってることもグレーでヤクザっぽかったりするという意味での総称的な「ブラック」な企業が多くありました。

テレビ局関連会社A社

☝️ ブラック業界の系譜
私がいたのはテレビ関係の関連会社でしたが、デスクはテレビ局内部にあり、テレビ局のコンテンツのマーケ、プロモ、運用などを担当していました。私自身は毎日終電で帰宅、時々休日出勤がある程度でしたが、「ブラック企業」という言葉が生まれる前からブラックの代表的な業界だったため、かなりハードワークでした。
芸能人などは毎日飽きるほど見るのでミーハーな人には刺激的な現場かもしれませんが、報酬は安かったです。
内部はこんな感じでした。
・テレビ番組ADやディレクターは何日も帰宅できないで会社に寝泊まりが当たり前
・スタッフ用の共有スペースの床で雑魚寝している報道番組の男女スタッフを毎朝のように見かける(たぶん何日も帰宅していないし風呂にも入っていない若い男女)
・爽やかだった新卒の総合職の社員が1年程度で精神崩壊するのはよくあること
・景気の悪い話しか聞かない
・番組ノベルティとかはよくもらえる
・喫煙室でお笑い芸人がつまらない芸人論を語ってる姿をよく見る


局の番組HPに掲載されている出演者が不祥事を起こしたり選挙に出た際はその人の情報を全消しするというWEBドカタみたいな仕事もやらされました。

芸能事務所A社

☝️ 業界ではコワモテとされる事務所
いわゆる芸能プロダクション界隈の中でも割と老舗で有名どころ、かつ、コワモテと噂される事務所でお仕事させてもらいました。本社は東京都心にあります。主に所属タレントのWEB系のコンテンツを一手に受けてプロモやマーケの担当をしていました。
内部はこんな感じでした。
・社長室だけ絢爛豪華(壁が金色、豪華な調度品やソファー、テーブルがある、日本刀が飾ってある…etc)
・社長はコワモテだがカタギ(らしい)
・社長は月に数回出社(ほとんど会わない)
・社長の出社時にはオフィスにいるスタッフ全員で起立して深く頭を下げて「おはようございます!」と挨拶をする
・社員はもちろん全員カタギ
・ドレスコードが厳格(WEB制作担当者であってもスーツにネクタイ必須)
・人当たりのきつい所属タレントのマネージャーはすぐやめるのでなかなか固定しない


親しくなった社員に「会社として、あるいは社長個人で、その筋の人との付き合いがあるのか」という質問をしたところ「社長はカタギだ」という回答にとどまり、それ以外のことには触れられませんでした。
事務所には有名アーティストやテレビタレントなどが所属しているとはいえ事務所で会うことはほとんどなく、コンサートやイベントに駆り出された際に(会場にて写真や動画を撮らなければならない)ステージ袖や関係者席で見かける程度でした。

日本結婚相談所連盟

エキセントリック広告系会社1社

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広告系も体育会系な社風で働く人たちもそっち系が多いイメージがありますよね。
渋谷やパリピとの親和性も高い気がします。
楽しいけど疲れる、疲れるけど楽しい。いい意味でも悪い意味でも大学みたい。そんな業界でした。

広告代理店A社

☝️ 体力勝負の体育会系サークル
お仕事をさせてもらったのは都内の広告代理店。広告やLP全般のディレクションで、商材は飲料と食品関係でした。イメージした通りの社風で、ある意味期待を裏切らない現場でした。
内部はこんな感じでした。
・大学のサークルのようなノリ
・後輩を呼び捨てにする
・無駄な会議が多い
・とにかく残業が多い
・言葉が荒っぽい人が多い
・休日も付き合いがある(みんなで行楽など)
・遊び半分みたいな出張に連れて行ってもらえる
・飲み会が多い


断っておきますがバブル期の話ではありません。もちろん最近の話です。大学のサークルのようで連帯感はあり社内のチームワークは良好なのですが、なにせ働く時間が長くてハードワーク。そのため体を壊す人はよく見かけました。
綺麗どころが集まる業界なので美人が多いとかそのあたりの楽しさはありました。

エキセントリック制作会社2社

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私のキャリアで一番多くお仕事をさせてもらったのが制作会社で、とりわけWEBや映像を受託制作する会社が多かったです。
IT業界なので自分のトーンと合うのはいいのですが、どこの現場も通年で人材の足らない状態で、とにかく忙しかった記憶しかありません。

最先端制作会社A社

☝️ ”最先端テクノロジー”を使ってWEB制作をする会社
ベンチャーの制作会社で全スタッフ合わせても30人くらいの小規模な現場で、経営陣が強固な絆で結ばれている一方で一般社員の人心を経営陣が掴めておらず二者の断絶が深刻、会社としてのポテンシャルはあまり高くない印象でした。この現場で主に担当していたのは生活用品メーカーのプロモとマーケでした。
内部はこんな感じでした。
・”最先端のテクノロジーを使ってWEBを制作する”とうたいながら実際は人力(ディレクターがコーダーとデザイナーに指示をして制作する一般的なWEB制作のフローを踏む)
・数年後の上場を目指しているとかで経営陣の鼻息が荒いが社員のポテンシャルと乖離
・社長のTwitterのフォロワー少ないし人気ない
・自社デザイナーのポテンシャルが低い
・キャッシュフローヤバそう


とにかく量産量産を方針とする会社でした。クオリティにこだわる時間がなかったのかもしれません。
環境はブラックではなかったです。

トップ1・2が笑顔で談笑する制作会社A社

☝️ 会社のHPにはボスとNo2のおしどり夫婦のような笑顔の写真…実態は?
ベンチャー企業でスタッフ数20人くらい。都心一等地にオフィスを構えていた。エンジニア出身というトップ1、2が笑顔で談笑する写真が会社HPに掲載されていて、素敵な会社だなと思ってお仕事をさせてもらったのですが、内情は違いました。
内部はこんな感じでした。
・トップ2人の会話らしきものは通年でほとんどない(その姿はまるでHPと真逆の仮面夫婦)
・トップの2人が社員と会話するシーンもほとんど見かけない(重度のコミュ障か人間嫌いと噂されていた)
・人材が固定しない(人がよく辞めていく)
・社員同士の喧嘩メールやスラックが毎日飛ぶ
・とにかく現場のコミュニケーション不足が深刻
・”テックに強い”とうたっているが社内にうるさいSIerが数名いるだけで決してテックに強いとは言えない
・トップ1・2以外で役職のある人がいない


環境自体はホワイトでしたが、業績が芳しくなく都心一等地から郊外へ本社を移転しているようです。
HPも変わらずボスとNo2のおしどり夫婦のような仲睦まじい写真が掲載されているようです。

まとめ

当然ながらこれまでお仕事をさせてもらった会社には多いに感謝をしています。
その上で、外部目線で「この会社、なんかもったいない」と思うことも多く、ぜひネガティブ要素は修正してリカバリーしてもらい、益々のご健闘をお祈りする所存です。

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