【あなたの会社は大丈夫?】ブラック企業診断 最新チェックリストとブラック企業から抜け出す方法

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「うちの会社をネットでググるとあまりいいワードが出てこなくて評判がよろしくないようで…。もしかしたらブラック企業じゃないかと思うんだけどはっきりと断言できる材料がほしいな。ブラック企業かどうかを簡単に診断できるチェックリストみたいなのない?

こういった声にお答えします。

本記事のテーマ

  • 若手会社員のためのブラック企業診断チェックリストを作りました。
    私は会社員とフリーランス両方の経験があり、たくさんの会社でお仕事をさせてもらった経験から、ブラック企業とわかる判断基準を持っています。
    本記事でご紹介するのは私の経験に裏打ちされた、確かなチェックリストです。
    あなたの会社がブラック企業に該当した場合、抜け出す方法までガイドします。

ブラック企業という言葉が出現したのが10年ほど前。
ハラスメントと同じでそれまではそれに当てはまる言葉がありませんでした。
もちろん、言葉がないだけでそういう行為は存在しました。
そして残念ながら、現代でもこの世から消滅していません。

ブラック企業に至るのは理由があり、ブラック企業だと確定できる要素があることは明確です。
私自身いろいろな会社とお仕事をさせてもらってたくさんの現場の内部を見てきたおかげでブラック企業かどうかの判断材料が明確にあります。

本記事のチェックリストであなたが勤める企業がブラック企業に該当するかどうかチェックしてみましょう。

✓ もくじ

ブラック企業チェックリスト

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あなたの会社が以下のリストにいくつ該当するかチェックしてみましょう。

  1. 社長がワンマンである
  2. 同族経営である
  3. 社長を含めた役職者が大声で社員を怒鳴ることがある
  4. 残業が月50時間以上ある
  5. 休日出勤がよくある
  6. 退職者が毎月のように出る
  7. 無駄な会議が多い
  8. ろくにランチも行けないくらいに忙しい日がよくある
  9. 会社のHPやオフィスに「社員は家族」という言葉が掲げてある
  10. 会社のHPに「ミッション・ビジョン・バリュー」などと書かれている
  11. オフィスに社訓が掲げてあり毎朝唱和させられる
  12. 定期的にオフィス内の清掃を社員がする
  13. 社長と社員のコミュニケーションが皆無である
  14. ここ10年でオフィス所在地が3回以上変わっている
  15. 社員の目が死んでいる
  16. 休日の会社イベントに駆り出される
  17. 社風が体育会系である
  18. 後輩社員への名前の呼び方が呼び捨ての社風である
  19. 労基署の調査が入ったことある
  20. 過去に役員や社長の不祥事があった

あなたの会社はいくつ該当しましたか?
上記のリストでいくつ該当するかでブラック企業レベルが確定します。
診断結果は以下です。

・ 1 〜 4 個 → 【 レベル 1 】 
・ 5 〜 8 個 →  レベル 2 
・ 9 〜 12 個 → レベル 3 
・ 13 〜 16 個 → レベル 4  
・ 17 〜 20 個 →  レベル 5 】 

レベル1】はブラック企業の可能性もあるグレー企業です。注意を怠らぬように常にこの記事をチェックしてリストのチェック項目が増えていないか監視を続けてください。
【レベル2】は場合はブラック企業である可能性がかなり高いです。転職の検討や準備をおすすめします。
【レベル3】はブラック企業と診断して概ねOKかと思います。早急な転職をおすすめします。
【レベル4】はブラック企業決定です。すぐの転職の準備に入りましょう。
【レベル5】はブラック企業の中でもかなりヤバイ部類のキング・オブ・ブラック企業です。急いで転職を。

「それ、ブラック?」という項目もあるかもしれませんが、ではこれらがなぜブラック企業と診断されるべきなのか、ひとつひとつ解説しますね。

  •  1. 社長がワンマンである
     社長が創業者である場合、創業家社長の場合はワンマンになりがちですね。
     ワンマン社長=悪ではありませんが風通しの悪い閉塞的な会社になりがちです。
     トップダウン型経営はブラック企業になりがちです。
  •  2. 同族経営である
     経営陣が創業者とその家族や親族ばかりだと社員の意見が反映されにくいです。
  •  3. 社長を含めた役職者が大声で社員を怒鳴ることがある
     応援団でもないのに大声を出すなんて環境自体がヤバイです。
     コンプライアンス意識の破綻した会社と判断してOKです。
  •  4. 残業が月50時間以上ある
     慢性的に残業過多の会社にロクな会社はありません。
  •  5. 休日出勤がよくある
     月に数度レベルならかなりヤバイです。
  •  6. 退職者が毎月のように出る
     退職者には問題ありません。
     問題を問題と捉えて対策を講じていない経営陣がヤバイです。
  •  7. 無駄な会議が多い
     無駄な会議が多い会社はかなりアウトです。
     ランチミーティングとか早朝や深夜にまで会議がおよぶなど不条理。
     カレンダー開けば「MTG」で埋め尽くされていくホラーです。
  •  8. ろくにランチも行けないくらいに忙しい日がよくある
     お昼休憩1時間分は給料に含まれていないのに納得いきません。
  •  9. 会社のHPやオフィスに「社員は家族」という言葉が掲げてある
     社員をこき使うという意味合いの、都合のいい言葉です。
  •  10. 会社のHPに「ミッション・ビジョン・バリュー」などと書かれている
     ラップですか?
  •  11. オフィスに社訓が掲げてあり毎朝唱和させられる
     ヤ○ザの事務所ですか?
  •  12. 定期的にオフィス内の清掃を社員がする
     清掃業者に休日にでも週1で入って貰えばいいのに社員にやらせる意味とは。
  •  13. 社長と社員のコミュニケーションが皆無である
     HPの写真は笑顔だけど社内で声すら聞いたことがないなどは割とあるある。
  •  14. ここ10年でオフィス所在地が3回以上変わっている
     ブラック→評判悪い→いい人材集まらない→業績減収→コスト削減迫られる
     →社屋を郊外へ移転せざるを得ず(都落ち)→以降ループ
     負のスパイラル。
  •  15. 社員の目が死んでいる
     社員の目(顔)には社風が如実に出ます。
  •  16.休日の会社イベントに駆り出される
     貴重な休日にボランティアさせられる義理はありません。
  •  17.社風が体育会系である
     ベンチャーにありがちですね。大学のサークルみたいな雰囲気の会社。
     いい方向に転べばいいですが、高確率でブラック企業です。
  •  18.後輩社員への名前の呼び方が呼び捨ての社風である
    「山田君」「佐藤さん」ではなく「山田」「佐藤」など呼び捨ての会社。
     大学の先輩後輩で親しい社員同士とかならまあ許容範囲でしょう。
     上司や先輩から後輩社員を呼び捨てする社風は大抵リテラシーが低いです。
  •  19.労基署の調査が入ったことある
     ブラック企業の勲章、お墨付きです。
     行政のHPで社名公開される場合もありますよね。
  •  20.過去に役員や社長の不祥事があった
     社名でググって過去の不祥事が出てくる会社はヤバイです。
     体制刷新で生まれ変わるケースもありますが悪いDNAはそうそう変わりません。

あなたの会社がブラック企業だったら

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結論:すぐにでもやめるべき

あなたの人生で、今のブラック企業で消耗することにどれだけの意味がありますか?
若いんだから、仕事なんて探せばほかにいくらでもあります。

あなたの会社がいつか何かをやらかすかもしれません。そうなると転職しづらくなる可能性もあります。
遅きに失したことにならぬよう。早めにホワイト企業に転職すべきです。

会社を辞めたあとのことが心配ですか?

退職後、転職期間中の生活の心配や新しい会社に入ることへの不安があろうとも、ブラック企業で消耗し続けることとの方があとあとのリスクが高いです。
生活の心配なら休業補償(雇用保険)などセーフティーネットはいくつもあります。アルバイト、派遣社員、フリーランスで単発の仕事を請け負うなど、生き抜く道はあります。
会社を辞めたあとの心配よりもブラック企業での勤務経験がリスクやハンディキャップになる可能性を心配するべきです。

ブラック企業から抜け出す方法

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まずは身近な人に相談しましょう

一人で悩まず、まずは誰かに相談しましょう。家族とか友人、あなたの会社の同僚などがいいです。
会社にバレて不都合がありそうという場合は、社外の人に相談するのがいいですね。
ブラック企業ぶりがあまりに目立つ場合は労基署(労働基準監督署)に相談するのがいいです。あなたの会社があるエリアを管轄する労基署に相談してください。

組合がある場合は組合でもいいですが、大企業以外だとそもそも労働組合がないところも多く、企業の体質というものはすぐには改善されません。ブラック企業はブラック企業になるに至った深刻な理由があり、社内の浄化を待つなんてことは期待しない方がいいでしょう。時間の無駄です。

辞職の手続きをしましょう

退職を認めてくれないとか、無理難題な引き継ぎを要求されるとか、損害賠償をチラつかせてくるなんてことはまれです。もしその兆候が見られたら、念のためあなたの会社がブラック企業だという証拠(タイムカードなど)を抑えた上で、辞表を書くなどの準備をしましょう。

家族と同居、あるいは家族と離れて暮らしているが身元保証人や緊急連絡先に実家の親や家族親戚の氏名住所を書いていて、退職をすることで家族親族に連絡がいってしまう恐れがあるなどの不都合が想定される場合は、身元保証人に正直に現状を話して理解を得ましょう。
我が子や家族親戚が不幸でいることを望む人間などいません。

すぐにでも転職活動をはじめて、転職先を決めて、今の会社がブラック企業である証拠を集めて、社内で引き継ぎまでを済ませてからの円満退社が理想ですが、あなたの心身が病みそう、あるいはすでに病んでいるということならばそんなことは関係ありません。

心身衰弱ぶりが激しい場合は精神科医に行ってあなたの会社のブラック企業ぶりを説明し、診断書を書いてもらいましょう。診断書は病院によって違いますが、有料で5000円くらいのところが多いようです。安くはありませんが、背に腹には変えられません。

会社と交渉しづらい場合は退職代行サービスを利用するのも手です。

辞職後の身の振り方

晴れて退職はできたが転職が決まっていない場合であなたが正社員や契約社員、派遣社員だった場合は、雇用保険の受給の確認、申請のためハローワークに連絡しましょう。
自己都合の退職の場合はすぐには失業手当をもらうことはできませんが、行政のセーフティーネットなどもあります。まずはあなたがお住まいの市区町村の役所に相談してください。
生きる道は必ずあります。

マイナビクリエイター

まとめ

ブラック企業が生まれる理由は経営者の驕り昂りです。
奇しくも会社経営者になった人にはさまざまなパーソナルやバックボーンを持っていますが、ブラック企業にしてしまう背景は概ね共通です。
問題を問題と捉えず、会社の利益と自分の保身にしか興味がない経営者の怠慢しかありません。

残念ながらブラック企業に身を置いてしまったあなたが会社を辞めるかどうかはあなた自身の判断です。
生活もあるでしょうし、辞めることを恐れる気持ちもわかります。


私の知人でも、ブラック企業に身を置いてしまったばかりに鬱病を発症した人がいます。
その人たちへの一番の特効薬は「逃げること」。つまり、ブラック企業を辞めることでした。
逃げることは恥ずかしいことではありません。
これは大人でも子どもでも、社会人でも学生でも同じです。

ブラック企業であっても社内から声を上げて改革できると思っている人がいるかもしれませんが、ぶっちゃけ、そんなにその会社に愛着がありますか?未練がありますか?

繰り返しますが、ブラック企業に身を置いたばかりに心身を崩壊させたり経歴に傷が付いたのではその後の転職どころではなくなり本末転倒です。

あなた人生はあなたのものです。
あなたの新たな人生の船出を応援しています。