【緊張上等】面接上手くなりたい人集まれ

「就活の面接がいつも緊張して自分のPRをきちんとできない。大事な面接なのに緊張して落ちたくないし…。どうすれば面接で緊張しなくなるの?何かいい方法あるかな?」
こういった声にお答えします。
本記事のテーマ
- 就職活動の学生さんや、転職しようとする社会人にも読んでほしい【「緊張する」ロジック】と【回避できる極意】についてまとめた記事です。
✓ もくじ

就職活動や転職のため企業の採用面接を受けたりアルバイトの面接を受ける際に、どうしても緊張してしまう、という若い人は多いと思います。
就活なりアルバイトなりで大事な面接があって、自分の経歴を述べたり自己PRをしたいのに、上手く話せない。早口になってしまうとか、言葉が出てこないとか、呼吸が乱れてしまうとか、汗をかくとか、手が震えるとか、論理的思考できちんと話を組み立ててないな、相手の質問にわかりやすく答えられていないな、みたいなことは誰にでも、若い人なら特にありがちなことです。
人生の大先輩(?)から言わせてもらえば、若い人が面接で緊張するのは当然だし、この記事を書いた私も若い頃はあなたと同じでガチガチの”緊張しい”でした。
緊張なんてものは鷹揚に言うと「気にしなくていい」で片付けられるものなのですが、面接で緊張をするロジックとか背景を分析し、なぜ自分は緊張をするのか、緊張を回避できるのか、その方法はどういったものか。
そこを掘り下げてあなた自身のPDCAを回していけば、面接が楽になり、これからの人生でも使えるマインドセットにきっとなります。

若い人が面接で緊張するのは当たり前
そもそもなぜ人は緊張するのでしょうか。
緊張というロジックを紐解けば、「ちゃんとしなきゃ」「ここでがんばらなきゃ」という思考が働くことに対する副作用のようなものといえます。
「緊張する」という副作用が出る原因ををさらに深掘りすると、概ね以下の7つのタイプに大別されます。
- 年齢が若いから
- 見つめられるのが苦手だから
- 失敗したくないから
- 体調が悪い
- 緊張していることがばれたくないから
- 緊張していること自体がダサいと思うから
- 理由はわからないがとにかく緊張する
あなたはどれが当てはまりますか?
一つ、もしくは複数あったかもしれません。
なぜあなたは上記の理由に至るのでしょうか。
以下でそれぞれを詳細に分析してみましょう。
- 1. 年齢が若いから
「緊張するのは若者らしくていい」「若い=未熟」みたいな押し付けをするのはナンセンスですが、それでも若い人は相対的に対人で緊張する度数は高いと言えます。
- 2. 見つめられるのが苦手だから
たまにいますよね。相手の目をじーっと見る人。
恋人や好きな人に見つめられるのとはわけが違います。
相手の術中にハマってしまいそう。嫌ですよね。
- 3. 失敗したくないから
大事な面接なんだから、そりゃ緊張しますよね。
ここで働きたいと思って気持ちを張っているわけですから当然です。
- 4. 体調が悪い
単純に今日は体調が悪いだけという場合もありますよね。
体調が悪くて上手く話せない。頭が回らない。
それを気にしてさらにドツボにハマる緊張スパイラル。
- 5. 緊張していることがバレたくないから
緊張してることがバレると思うと余計に緊張するタイプ。
気持ちはわかります。
相手に緊張を悟られると評価に響くと考える。
- 6. 緊張していること自体がダサいと思うから
5 と似ていますが少し違います。
緊張するなんてダサいということが世の中の通説だと思っている。
「緊張=ダセぇ」「ダセぇ=緊張」となるわけです。
- 7. 理由はわからないがとにかく緊張する
理由はわからない、もしくはどれにも当てはまらない。でもなぜか緊張する。
そういう場合もあるかと思います。
毎回緊張MAXで面接前後の記憶なく、気持ちの余裕が持てず、分析まで至らず。
人それぞれ、この7タイプの一つ、あるいは複数当てはまるケースもあると思います。
ここまでが、緊張をするロジックの分析です。
続いては対策編を書きましたので次項に読み進めてください。

魔法の言葉「面接官とて人の子」
安心しませんか?この言葉。
「面接官とて人の子」
これは私が若い頃に編み出した魔法の言葉です。
とある面接前に、自分の緊張を緩和させようと思ってふと浮かんだ言葉が「面接官とて人の子だ」でした。
こう言うと、面接官も人間なんだから「人の子」なんてことはわざわざ分かり切ったこと、当たり前のこと。
あなたはそう思うかもしれません。
しかし、この言葉はとても理にかなっていると私は感じたのです。
この言葉の持つ真意を掴み、自分のマインドにインストールすれば、緊張という副作用を緩和してくれる効果があるのです。
面接官とて人の子で、当然ながらその向こう側に彼ら彼女らの人生があるわけです。
そして、面接官の立場やパーソナルの部分を想像すると、楽しくなってきます。
面接官だって緊張するんです
面接官にも家族がいて故郷があって、家のローンを抱えていて、朝起きて弁当作って、電車に乗って会社にやってきて、日々仕事に追われ、その中で今日、あなたの面接を担当し、こうして対話しているわけです。
あなたとの面接が終われば別の人の面接が控えています。しばらくは応募者の面接に追われるでしょう。
ハードな仕事に終われたあとは帰宅して、風呂に入って食事をしてスマホやPCでネットニュースや動画を見る、家族との時間を過ごす、多様な人生がその向こう側にあるわけです。
私も不肖ながら面接官をやった経験が僅かながらにありますが、そもそも面接の場において緊張するのは応募者だけだと思ってます?という話です。
人事採用者の通年のミッションもあるし会社としての目標を達成しなければならないし社長や上司からのプレッシャーだってあります。
そう考えると面接官だって緊張するのは当然のロジックです。

人事採用担当者のミッション
面接官は大人で、あなたよりも人生経験が豊富です。
応募者、それも若い人ならなおさら、面接で緊張することくらい織り込み済みだし、そのくらいのことは日常茶飯事です。
目の前の人が緊張していたとしても、自分自身もそんな頃があったな、若い感性ってフレッシュでいいよな、くらいにしか思っていません。
もっと言えば、面接官の立場からすると、緊張するとかしないとかは自分たちには関係ないので落ち着いてあなたの経歴と自己PRをしてほしい、あなたの経歴やPRを聞き出せないとこちらも困る、とも考えているのです。
おそらく面接まで進んだ人は書類選考を経てきているわけですが、これからさらに応募者をふるいにかけるにしろ、応募者の学歴や経歴、パーソナル、志望動機、自己PRを聞き出して情報を集め、会社の選考のフェーズに乗せなければならないというミッションが面接官にはあるのです。
緊張するとかしないとかはあくまで自分本位の話。
他人の目を気にするのではなく、相手にもミッションがあることを理解した上で、相手は相手、自分は自分。落ち着いてゆっくりと、あなたの経歴を話して、応募理由や自己PRを堂々と話せばいいのです。
何のことはない、シンプルな話です。
面接官が特別な人間でも何でもなく「たまたまそのポジションにいるだけ」。
その会社に入社していないのだから、立場の上下は発生していません。
その会社に入ったあとのことを想像するのはいいですが、仮にそこに入社したとしてこの面接官の直属の部下になるとも限りません。
いざ入社してみたら自分の面接を担当した面接官とはほとんど会わない、あるいは入社後向こうが転属や産休、育休などで姿を見かけなくなる、みたいなことは大手企業はもちろん、中小企業でさえザラにあります。
どうですか?
ここまでOKですかね?
次は最後の項です。

緊張マインドから脱する方法

あなたがきちんとその会社について調べて、あるいは以前からずっと憧れていた会社でその会社のことなら何でも知っていて、情熱では誰にも負けない、学校の成績も良く、社会人になったあとのポテンシャルだって無限にある。
それくらいの優秀な人でも面接となると緊張して上手く話せないことは有り得ます。
人気企業ランキングの上位にあるような会社は志願者も多く、その分ライバルも多いでしょう。
いろいろな企業を比較、検討した結果でエントリーした企業だけど、いざ面接会場に行ってみたらあなたと同じような志願者が多数いて気持ちが萎えることもあるかもしれません。
それでも、就職もしくは転職しようとしているあなたにとって、企業の面接は避けては通れないのです。

緊張マインドを打ち消す方法はズバリ「失敗してもOK」
よく考えてください。あなたがエントリーしたその会社は第一志望ですか?滑り止めですか?
会社やバイト先は別にここじゃなくても、当然ながら他にいくらでもあるわけです。
不況の時代ではそもそもの選択肢が少なく、「ここで落ちたら大変」と焦ってプレッシャーに感じることもあるとは思います。
しかしながら、自分本位に余計な緊張をしてしまってマインドをロックし、自分の可能性を狭めるなんてことになってしまっては元も子もありません。
失敗を恐れるために失敗をしては本末転倒です。

緊張ロジック7タイプの答え合わせ
1項で触れた緊張するロジック7タイプはこうでしたね。
- 年齢が若いから
- 見つめられるのが苦手だから
- 失敗したくないから
- 体調が悪い
- 緊張していることがばれたくないから
- 緊張していること自体がダサいと思うから
- 理由はわからないがとにかく緊張する
それぞれの答え合わせをしましょう。
- 1「年齢が若いから」 については若いんだから緊張するのは当たり前と割り切る。
- 2「見つめられるのが苦手だから」についても、知らない大人から見つめられるなんて大人でも嫌なんだから若い人はなおさらでしょう。1と同様、当たり前だと割り切って挑むしかありません。
- 3「失敗したくないから」は、失敗したくないと思うほど空回りして焦って緊張して本当に失敗するケースです。失敗しても大丈夫くらいに鷹揚に構えておいてリラックスして臨みましょう。
- 4「体調が悪い」は人間だから仕方ないです。誰にでもあります。体調を整えて万全の状態で本番に挑みましょう。
- 5「緊張していることがばれたくないから」と6「緊張していること自体がダサいと思うから」についてもわからなくもないです。
良い評価をされたい、人から良く思われたい、というマインドは表裏一体、誰でも持っています。
今は個人情報保護やプライバシー遵守の観点からなくなりましたが昔は合同面接というものが存在し、他の候補者数名と同時に面接をすることがありました。
そういう場だと、他の候補者と争うマインドになってしまうため個人面接よりも緊張し、緊張しているのが他の候補者にバレたらダセぇと思う。人の目が気になるわけです。
合同面接、個人面接のいずれにせよ、他人の目を気にして緊張して潰れるのは本末転倒、馬鹿馬鹿しいことです。 - 7「理由はわからないがとにかく緊張する」は、理由がわからないのは表面上だけであって、実際は1〜6のいずれかが当てはまると思います。あなた自身の分析をしてトライアルアンドエラーをPDCAを回していきましょう。

面接とは、実はこちらが向こうを面接して選別する場
面接とは、企業・面接官・人事採用担当者による品定め、品評会ではありません。
【あなたが面接官を面接して会社の選別をする】
これくらいのマインドでいいのです。
あなたのこれからの長い人生の一部に相応しいかどうかを面接を通して相手をジャッジしましょう。
その大前提の元、
- ゆっくりと深呼吸をして心身を整える
- 大きな声で明るくゆっくりと話す
- あなたがこれまでやってきたこと、俯瞰的に見たあなた自身のことを冗長にならないように端的に話す
- 面接官からの問いかけに一つひ一つ真摯に答えていく
- 面接官との楽しい会話を心がける
を実行して、常に冷静に、論理立てて、あなたのことを伝えればOKです。
もちろん、面接前後の行動として、以下を実践することを前提とします。
- その会社の社長の名前を覚える
- 社長の簡単な経歴を知る(覚えなくて良い)
- その会社の略歴や手がけてきた商品やサービスなどを数時間程度でいいので時間を取って調べておく
- ある程度の面接のシミュレーションをしておくこと(シミュレーション通りになることはほとんどないので気持ちの準備程度に考える)
- 面接を終える度に自分の面接を評価して上手くいかなかったところはリカバリーつつ長所を伸ばす。トライアル・アンド・エラー、PDCAを回して次に備える。
緊張するということは、あなたが何かを頑張っていることの証左であり、何か行動を起こしたことに対する当然の帰結です。何もしない人は緊張さえしないし、何も生み出さないのです。
面接はあくまで手段であって、目的ではない。
そう考えると緊張するとかしないとかどうでもよくなるし、万が一緊張して面接に落ちたとしても、単にご縁がなかった、あなたには相応しくなかったと割り切るだけです。「こっちが選ぶ」マインドで淡々と面接をこなせばいいのです。
新型コロナの影響でZOOMなどを使ったWEB面接を取り入れるところも増えていますが、WEBでもリアルでも基本的にはやるべきこと、持つべきマインドは同じです。

サブちゃんやアッコだって緊張する
最後に、かの大御所二人の「緊張」エピソードをお話しして終わりたいと思います。
演歌界の大御所、サブちゃんこと北島三郎は、雑誌のインタビューで記者にこう問われたそうです。
「どうすれば北島さんみたいに人前で緊張せず堂々と歌い切ることができるんでしょうか」
これに対し北島三郎は、記者の問いかけに即答はせずにしばらく間を置いたあと、重厚な口調で「この世の中に緊張をしない人がいるのならば、私はその人にお会いしたいねえ」と答えたそうです。
つまり「俺だって緊張するわい」ということを言っているわけです。
かつてNHK紅白歌合戦の出演常連で大トリも飾り、日本歌謡界のドンであるサブちゃんですらそうなのです。
もちろん、彼の言う「緊張」とは「緊張感」のことを指すのかもしれませんが、根本は同じです。
緊張するという現象は、緊張感からくるものです。
芸能界のご意見番、”ゴッドねえちゃん”こと和田アキ子も、歌手歴50年以上の大御所です。
テレビでは歯に衣着せぬご意見番として知られているベテランの彼女でさえ、ショーの前は控室でブルブルと手と唇が震え、水も飲めないほどで、マネージャーに手を握ってもらってようやく落ち着きを取り戻し、ショーに臨むそうです。
ショーも面接も「自分を他人にPRする」ことと考えると同じようなものです。
この二人の緊張エピソードを聞くと、若い自分なんか緊張しても仕方ないと思いませんか?
緊張上等。気楽にいこう。

まとめ
緊張するもしないもそれはそれ、これはこれ。
あなたを緊張させてしまうのは相手にも要因があります。
あなたは気持ちをおおらかに構えて、面接に挑みましょう。
本記事があなたのお役に立てれば嬉しい限りです。
面接、頑張ってください。
あなたの元にグッドニュースが届きますように。

