【職種別比較】フリーランスの平均収入と実態まとめ

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トミタウロスのブログ

フリーランスという働き方がいいなと思っているんだけど実際どうなの?フリーランスとしてやっていくにはどんな職種が有望でどれくらいの収入がもらえるのかな?」

こういった疑問にお答えします。

✓ もくじ

少子化や日本経済の成熟により社会全体の構造がここ数年で激変しています。

終身雇用制度は遺産となり、日本経済を牽引してきた大企業であってもその例に漏れず、副業を推奨するところさえあります。

表面的には「自社では身に付けられないスキルや経験を積んで自社の仕事に生かしてほしい」ということになっていますが、半分は正解で、残りの半分は「定年まで面倒を見きれない」ということです。

逆に言えば、会社が公式に「副業でも何でもしてうちでは身に付けられないスキルを身に付けて、うちを踏み台にして良き時に出て行って好きなように生きていってくれ」と公言しているようなもので、それが当たり前の時代になってきたわけです。

もはや一社二社くらいしか勤めた経験がない人は絶滅危惧種で、「定年」という言葉すら死語になりつつあります。

私自身、フリーランスとしてお仕事をさせてもらっていろいろな企業を外部の目線で見させてもらい、そうひしひしと痛感しています。

本記事では、実際にフリーランスとして生きる私の体験談から、フリーランサーの実態をまとめています。
これからフリーランスになろうとしている人だけでなく、すでにフリーランスとして生きている人にも、これからを考える参考になる記事かと思います。

フリーランスってIT系しかないの?

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フリーランスと言うとイメージが強いのはIT系の職種かと思います。
IT系以外だとエンタメ、映像関係や土木建築関係でフリーランスとしてやっている方もいますが、収入面や認知度においてフリーランスの花形は圧倒的にIT系です。
IT系フリーランサーになる方法については以下の記事をご参考いただければと思います。
▶︎【完全ガイド】フリーランスになるにはどうすればいいの?

IT系はIT系フリーランス専門のエージェントを利用するか知人の会社や取引実績のある会社と直接フリーランス契約を結ぶ場合が一般的ですが、エンタメ系や建築系のフリーランスも同様に専門エージェントやマッチングアプリがあり、そこで仕事を探す方も多いです。

IT系フリーランスの主な職種

得意分野や特性、扱える言語によっていろいろな職種があります。

  • プログラマー
  • システムエンジニア
  • PM(プロジェクトマネージャー)
  • PMO
  • WEBデザイナー
  • コーダー
  • フロントエンジニア
  • サーバーサイドエンジニア
  • ディレクター
  • プロデューサー
  • マーケター
  • データサイエンティスト

ディレクター、プロデューサー、PM畑を歩いてきた私が、最もプッシュする熱い職種はズバリ、データサイエンティストです。AI社会が勃興する中、Pythonが書けるプログラマーやデータサイエンティストは将来有望です。

IT系フリーランスの職種別年収を教えて?

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私自身IT系以外の職種には詳しくないので、IT系限定でフリーランスの職種と職種別年収をまとめました。
IT系フリーランサーを目指す方の比較検討材料になればと思います。

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IT系フリーランサー職種別年収

30代フリーランス、首都圏の企業と契約した場合の年収モデルです。

  • プログラマー→PythonやPHPを書ける人なら1000万円は楽勝。HTML、JS、Rubyなら400〜500万円。
  • プロジェクトマネージャー→900〜1000万円。
  • WEBデザイナー→400〜500万円。
  • コーダー→デザイナーと同じくらい。
  • エンジニア(フロントエンド)→500〜700万円。
  • エンジニア(サーバーサイド)→500〜700万円。
  • ディレクター→700〜800万円。
  • プロデューサー→800〜1000万円。
  • マーケター→700〜900万円。
  • データサイエンティスト→1000万円超え楽勝。1500万円も目指せる。

ディレクターやPMはプログラミングスキルがあるに越したことはないですが、UIやUXの設計、クライアントとの折衝、プレゼン、スケジューリング、進捗管理が主な業務であることに加え、システムが絡む場合は要件定義ができることと、あとは一定のコミュニケーションスキルや調整能力が求められるため、プログラミングスキルはそんなになくてもどうにかやれます。報酬額もそこそこです。

一方のコーダーやデザイナーは、スキルが高くて稼ぐ人もいるものの、基本的に職人気質のアーティストのように答えがわかりづらい職種のため、報酬が低く抑えられる場合が多いです。独立してやっていくのは茨の道です。

これからの時代はプログラミングスキルのある人が重宝されます。
現状においてすでに人材不足が顕著な状態ですから、若い人がプログラミングスキルを身につけて業務経験を積んでいけば最強です。
フリーランスのエージェント企業に登録してみればわかると思いますが、PythonやRuby、PHPが書けるプログラマーで経験年数4〜5年以上で年1500万円くらいの案件はごろごろと転がっています。

上記はあくまで首都圏企業の平均値のため、本人の趣向やスキル、実務経験の年数、ポテンシャルによって差はありますが、IT系職種が有望なのは間違いありません。

データサイエンティストはAI時代の寵児となれる

IT系フリーランスを目指す若い人に「これから稼げそうなIT系の職種は何ですか?」とよく聞かれますが、その度に私は「データサイエンティストだ」と答えています。

データサイエンティストとは企業の戦略を決めるべきポジションで、Pythonなどを駆使して社内外に存在するビッグデータを自社のシステムに落とし込み、現状と展望を分析し、WEBのみならず自社の経営戦略を左右する重要な職種です。

AI時代を迎えるこれからはデータサイエンティストが最も有望な職種であると断言します。

フリーランスという生き方、ぶっちゃけどうよ?

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総称して「IT系フリーランス」と呼ばれる人たちは、「業務委託契約」を結ぶタイプと、「準委任契約」を結ぶタイプに大別されます。
このどちらかを選んで契約し、報酬をもらうことになります。
この二つには以下のような違いがあります。

  • 業務委託契約→成果物を納品することによって報酬が発生
    • 非常駐型が多い
  • 準委任契約→時間契約で報酬が発生
    • 常駐型(クライアントワーク)が多い ※テレワークが増えている


それぞれのメリットとデメリットを挙げてみました。
以下をご覧ください。

  • 業務委託契約:
    • メリット→成果報酬タイプなので時間による拘束はなく自分の裁量で仕事ができる
    • デメリット→クライアントの望む成果物を納品できないと報酬が支払われない場合もある
  • 準委任契約:
    • メリット→時間契約で報酬が発生するので収入は安定する
    • デメリット→現場に常駐、テレワーク問わず、勤務時間などは社員と変わらないため時間に拘束されてしまう

準委任契約タイプは、例えば定時が10時〜19時としたらその時間内は契約先のエンドクライアントに常駐するという場合が多いですが、今ではテレワークが主流です。

フリーランスの大変なところ

もちろんフリーランスにも大変な面、苦労する面はあります。

フリーランスは個人戦
基本的に個人戦ですから、帳簿もつける必要がありますし収支のバランスを考えて事業を継続していかなければなりません。
自営業とはいえ自由業ではないので、クライアントの要望によっては長時間の作業も必要になります。

・確定申告の時期になると胃が痛む
納税も自分でしなくてはいけません。税理士に頼む人もいますが、頼んだとしても帳簿は自分でつけておく必要があります。レシートも取っておかなければいけません。
私は経営感覚を身に付けたいので税理士にお願いをせず全て自分の手で確定申告をしていますが、税金の心労は計り知れません。

・フリーランスを部下と勘違いする常駐先社員に出会ってしまう可能性がある
私はほとんど経験ありませんが、フリーランスで常駐している人を自社の部下と勘違いしている社員がいる現場に当たってしまうことがまれにあります。
業務委託や準委任契約の概念を履き違えているのです。
こういった場合、エージェント会社経由で参画している場合はエージェントの担当者に、直接契約を結んでいる場合はその社員の上長にあたる人に直談判し、問題のある社員のバグを修正しましょう。


上記以外にも大変なところはフリーランスにはありますが、おかげさまで私自身はこれまでお仕事を切らしたことがなく、同年代の会社員よりも上の報酬を頂いています。転勤の心配もないし、多様なスキルが身につきます。
心底からフリーランスでお仕事をしてよかったと思っています。

自分の都合に合う方を選べばいい

フリーランス歴10年、業務委託契約と準委任契約のハイブリッド型フリーランサーの私ですが、これまで様々な企業の内情を外様大名目線で遠巻きに見させてもらいました。
会社員として組織に埋没し、消耗していくライフスタイルを選ぶのは、それらと引き換えに安定を選んだからなんだろうなと一定の理解も示しつつ、一方で、高い能力を持つ人に対しては、なぜフリーランスをやらないのだろうか、とも思います。
厳しい言い方で申し訳ないですが、どうせ一つの会社を勤め上げたとしても終身雇用制度もなければ退職金もない。50歳を超えたら給料は下がり、早期退職を促される企業も多い。それなのに会社にしがみつく理由は何なのでしょうか。

フリーランスあるある&よくある質問

頻出のものを挙げておきます。

  • フリーランスあるある
    • フリーランス同士で年末から春ごろまでに顔を合わせると税金の話しかしない。
    • とにかく野心の強い人が多い。
    • フリーランス専門エージェント会社の情報をフリーランス仲間で共有している。
  • フリーランスへのよくある質問
    • なんでフリーランスを選んだの?→会社員という生き様に興味がなく、独立心と野心が強いからです。
    • 経費ってどれくらいまで認められる?→個人差があります。確定申告関係はここでは書ききれないので別記事で書きます。
    • フリーランスは不動産会社の審査通りづらい?→上に同じく個人差ありでしょうが、私は問題なく通ります。
    • フリーランスはカードを持てない?→フリーランスだけど持ってます。
    • 儲かってまっか?→おかげさまで割と儲かってます。

まとめ

IT系フリーランスなら、職種やスキルにもよりますが年収1000万円超えなんか標準レベルだし、テレワークとの親和性も高い。地方に住んで東京や大阪の案件を受注して生活している方もいるなど、多様でフレキシブルな働き方にマッチしています。
プログラミング言語など特殊なスキルを常に身に付けておく必要がありますし、時代によってどんどんアップデートをしていかなくてはいけないので、かなりハードな職業であることは間違いありませんが、常にアップデートを要求されるという特性上、いわゆる「Windows2000」型に代表されるような会社にしがみつく会社員に比べてフリーランサーは圧倒的にスキルの高い人が多く、これからのサバイバル時代にも強いと思います。

フリーランスにも多種多様の職種があるので、あなたのスキルや特性に合わせて、IT系フリーランスに興味のある人はぜひチャレンジしてほしいと思います。